連休前半は暦通り(土曜は仕事)で、飛び石連休。
土曜はお休みモードの方が来られて、連休はゆっくりできたらいいですね…と送り出すことが続きました。
「肩を動かすような運動も楽しくやれてるんだけど、
やっぱりどうしても肩のコリがとれないんですよね〜」
という方があって、話しているうちに、
「どうも、力が抜けない」
っていう話に。
私も高校生のころ、自分が鍼灸師になるひとつのきっかけになった鍼灸の先生に、
「ふつうに生活するのに、力入れすぎ。もっと力抜いてね。」
と言われたことがあります。
施術受けるのに横になってるときに言われたんだから、どんだけ力入ってるんだ、って話です。
でも、そういう方、けっこういます。
っていうか私も今でもそういう時あります。
同じ姿勢でずっと座ってパソコン仕事してる、とかは、わかりやすく
「同じ形に体を固めるように筋肉を使っている」
ということなので、そりゃ、こります。
でもそうでもないのにな、体動かす時間も取ってるし、デスクワークもそんなにしてないし…
なのに肩が、腰が、いやなんか全体に、硬いな…という感じになっているときは、
「気持ちの緊張感が高すぎる」
っていうことが考えられます。
これが「力が抜けない」ってことなんだと思います。
自分の意思で「よーし全身に力を入れるぞ!」と入れているわけではなくて、
例えば考えることが多いとか、
気にかかってることがあるとか、
時間や締切を意識しているとか、
苦手なことに向かっているとか、
そういう「頭の中の忙しさ」「ストレス」が、体を硬くしてるということです。
自律神経の働きが関係します。
なので、それが原因で体が硬い場合は「頭の中をゆったりする」「ストレスをへらす」になるわけなんですけど、それを頭で考えてやるのはむずかしい。
なので体、ボディからアプローチする方がやりやすいです。
うちの鍼灸施術だったら全体をみますけど、
自分でだったら、
「頭が考え事で忙しくなれないぐらい、激しめの運動をする!」
という攻め気の方向からやるか、
ちょっと遠回りなようで、
「忙しくならないように生活のつくりを考える」
っていう、根本的なやり方を勧めたい。
昨日話していたのも、
楽しいこと、好きなことであっても、時間と労力はかかるから、
それを生活に組み込んだときに、他の用事と合わせて、自分の生活に使える時間と収支が合わないと「忙しい」が生まれて力が入っちゃうよね、っていうことでした。
振り返ってみて、私がそんなふうに、力が抜けなくて、朝起きた瞬間に体がカチカチになっていた時期は、
・部活と受験でぎゅうぎゅうだった高校生の頃
・週休0日で働いてた20代から30代
・週6朝練行ってた35-37歳
・息子が夜中に起き、父が夜中にうめいていた去年
で、なんかもう毎日がいっぱいいっぱい!って感じのときでした。
あれ、けっこう、10代以降ほとんどやな…
息子がほぼ夜中に起きなくなり、父が亡くなって、そっち方向からの圧が減っているので、今は「自分の生活を忙しくしすぎないこと」に気をつけています。
仕事のアイデアや勉強したいことはたくさんあるけど、去年までの疲れがまだあるのを感じるので、「今はできない」と判断しています。
ゆに鍼灸院は私が元気で機嫌よくないとだめな店なので、それができるようにしっかり休んでいるし、「しないといけない」もぎりぎりに減らすように心がけています。
やりたいことは、やりたい。
だけど今じゃない。
予定を減らしたり、寝る時間増やしたりすると「やりたいことできない」と思うかもしれませんけど、「今は」です。
ちゃんと自分を充電したら、またできるようになります。
毎日ぎりぎりで力入れて生きてると、なかなか充電しづらいので、ちょっとやることの量を調節してしばらく様子見る、もおすすめですよ。
【ゆにさんの、きょうの養生ポイント】
力抜けないの、そもそもやること多すぎかも。
好きなこととやらないといけないことを並べて、
ちょっと整理してみよう。