年間パス買ったので思いつきで動物園に寄れるようになって楽しい。
早寝してしっかり睡眠時間をとると体調良くなりますよ!
というごく普通の話をすると「へえ、そうなんですか!」と返ってくることはあまりなくて、たいていは
「ですよね…(わかってるけどなあ、できない)」
という反応です。
いいってわかってるけどできないことの代表みたいなところありますよね、早寝。
なんでかな?
と考えてみて、私自身は考えてみたらここ6〜7年くらいはたいてい早寝をできているので、じゃあなんでできてるのかな?を考えるとヒントになるかもしれないと思いました。
考え方は大きく3つあります。
一つには、
「体調が悪い状態がイヤだし困るから」。
もう一つは、
「夜遅くまで起きていてやりたいこと、やらないといけないことがないから」。
そして最後は、
「寝た方が体調がいい=寝ないと体調がいまいち」という実感が強くあるから」。
体調が悪いの、イヤだし困る
いちばんちゃんと早寝ができていたのは、横浜の桐蔭学園高校サッカー部でトレーナーをしていた3年間です。
最大180人くらいの男子たちのサッカー部のトレーナーをやっていて、週6日朝練で5時に起きて、朝と午後と2回練習。日曜や長期休暇は出ずっぱり。
そういう生活で、しかもトレーナーというのはまず元気が仕事なので、120%心身ともに元気いっぱい!な状態を維持するのは、しっかり寝るのが不可欠だったんです。
それは基本的には開業してからも同じことで、なんかだるい、元気なさそうな人がみてくれる鍼灸院、だめでしょう。
そういうわけもあって、まずは必要にかられて、「寝なければ!」と思って寝てます。
でも、寝ないといけないから寝てる、という、強制力でいやいやそうしてるというわけでもありません。
仕事じゃなくったって、寝不足でなんだか頭が重いとか、イライラするとか、やる気が出ないとか、そういう自分の状態がイヤなんです。
しんどいところ、いやなところがなく、機嫌よくすごしたい。
一日が終わったら、寝たい。
いまの鍼灸院の仕事でも、サッカー部のときの仕事でもそうなんですけど、基本的に好きな仕事で、帰って寝る前に何かしてストレスを発散したい!という気持ちにならないから、スッと寝られる、というのはあります。
部活のときは、19:15までグランドにいて、家まで帰るのにバイクで10分、19:30頃に家に帰って、ごはん作って食べて片付けて、お風呂入って22時には寝てました。毎日。
「寝ないと倒れる」という圧と、「明日も元気に仕事したい」という欲。
うちに来られるかたと話していてわりと聞くのは、
「仕事して帰ってきて、ごはん食べてお風呂入って、それだけじゃ自分の時間がなさすぎて、気持ちがしんどくなってくるんです!
寝る前は唯一の自分の時間、ボーナスタイムみたいな感じなんです!」
というようなこと。
それはそれで、めっちゃわかるなあ…と思います。
仕事のストレスが強くて、あまり楽しめないでいる。
それで帰って、「しないとならないこと」であって別に好きでもないごはんとお風呂して、すぐ寝なさい、ってイヤだ〜!
そういう感じじゃないかなと。
これについてはやっぱり整理が必要だとは思います。
仕事や生活があまりにもあんまりな場合はそれを変える必要があるでしょう。
でもそれはできない、という場合は、休みの日に気晴らしをまとめるように考えて、少しでも昼間を楽しめるように体調を調える、ために早く寝るんだという気持ちの整理。
(このへんのことはもうちょっと考えてお話ししたい)
それでも、寝たらなおるから。
早寝したくない、好きなことやりたい、気持ちはわかるけど、
でも結局私は、しっかり眠れば体調が良くなって気分が落ち着く、寝ないとだめだな、ということを実感して、知っているから、もうちょっと編み物したいな〜、読みたい本あるな〜、ブログも書いておきたい…と思っても、寝るのを優先します。
慢性的に睡眠を優先しない状態が続いている人はこの「寝たらなおる」ってことをあんまり信用してないんだと思います。
ずっと寝たりてなくて疲れている人は、確かに1日や2日ちゃんと寝たくらいじゃすっきりしないことも多いからです。
私のたとえでいうと、それだけ早寝早起きにこだわってたサッカー部での3年間でしたけど、やっぱり蓄積された疲れがあったみたいで、京都に移ってきてすぐからは、まだ店がひまなのをいいことに毎日9〜10時間は寝ていました。
半年以上その生活を続けた頃、急に「あ、もう7時間くらい寝ればフル充電するわ」という状態になったのを実感して、それ以降は基本ラインを7時間にしています。
(今は子どもと暮らしているので時間は長めに取ってるけれども寝られてない)
さあ、どうしよう。
結局私は、「好きな仕事を、早寝できる環境でやっている」という点でラッキーなんだなという実感はあります。一般化は難しいのかなと。
ここまで考えてみて、「でも〜、寝たくないんだもの〜」という人たちに私は鍼灸院の人として何ができるかなあ、と思うと。
そんな帰りが遅くなる仕事はやめて!とかは言えるわけでもなし、やっぱり仕事としてできることとしては、
「しっかり寝たらすっきりする、という体験をしてもらう」
ということに尽きます。
からだの様子がいいのって、ほんとに、気分がいいものなんですよ。
考えかたやものの見かたも変わります。
…あかん、普通すぎて伝わってる感じがしない!でも真理なんだ!!
鍼灸師としては、来てもらって施術を受けてもらって、「力が抜けてよく眠れる」という状態を体験してもらうというのがストレートなやり方です。
体のこりとか痛みをとったり、おなかの働きをよくしたり、気が立ってるのを落ち着かせたり、そういうことです。
あとは…
すごく抽象的ですけど、ちゃんと寝て昼間元気な方が楽しいんやで、ということを、「こっち側」にいる人として伝えていくことでしょうか。
みんな「わかってる」けどやるには至らない、ということなんだから、「わかった、もうわかったから、やる」っていうことになるまでしつこく言うって感じかな…
それと、ちゃんと寝てる私が元気でいること!
これについては、夜中にうんうんんふんふいう子ゴリラと暮らしているのでなかなかの難題なんですけど、期間限定なわけなので非常識なほど早くふとんに入ることでがんばっていこうかなと思います。
そうだよ!寝られる人は寝てくださいよ!!(うらやみ)