ゆにさんの日記

京都・左京区の鍼灸院 鍼灸師ゆにさんの日記

粘ればできる(研修受けました)

9月と今月で4日にわたって受けていたA-yoga touch movement研修、今日最終日でした。

内容の説明は一言では難しいのですが、

手で触れて体を調整しつつ動きをいい感じにする方法を学ぶというやつで、

 

つまり明日から鍼灸院の仕事がまたいい感じになり始めます。

研修が終わったら終わりではなくて、成長の新しい扉が開いたってことなので「なり始める」って感じです。

 

昨日今日と2日にわたって9:00-18:00、お互いにモデルとなって体を整えまくっていたので、何よりも今、私の体調がむちゃくちゃいいです。

体が整うと当然機嫌がよくなるので(当然なのです)、機嫌もたいへんいいです。

 

 

今回はフィジカルに大きな変化がありました。

呼吸に関わる体の調整のモデルになったあと、立ち上がって息を吸ったら、肋骨のカゴの中で

めりめり

という感触があって、しばらく息が入るたびに「アイテテテ」という痛みが。(すぐ慣れた)

 

おそらく妊娠中に肺のスペースがぎゅうっと狭くなったまま、だけどぼよーんとした体はいやだなーと思って外から引き締めた結果、息が入るスペースが狭くなっていたみたい。

それを調整してもらった結果、もし妊娠中以来だとしたら7年ぶり(!)に、空気がいっぱい入ってきたのです。

 

わあ、びっくりした!

と同時に、なぜか突然、

「こんだけしか空気吸ってないのに、ここまでよく頑張ってきたよ!」

という、巨大な「ゆるし」が舞い降りました。意味不明。

 

自責思考がよくない方にも強い方なので、どんどん勉強したり仕事したりしてる人を見ては「あーあ、私はあんまりなあ」と思ったりしがちなわけですが、

最近はそれもだいぶおさまって、まあそれなりには頑張ってるしな、と思っていたところに、

呼吸がしっかりしたら急に、

「いやー私よく頑張っておるな」

と感じられるようになりました。

 

体がちゃんと動いているって、すごいな。(語彙弱い)

 

なんかもう、体の学びについては最近ほぼ自分が元気になるために楽しくやってるのだけど、

それをそのまま磨いて仕事で出せばいいだけなので、これまた楽しいです。

 

 

大学出て、鍼灸の専門学校に通いながら接骨院でアルバイトしている時、あまりにも「できたいこと」「できるべきこと」がいっぱいありすぎるのに、自分が進歩できてるのかどうか手ごたえがさっぱりなく、ロッカー室で座り込んでおんおん泣いたことがあります。

その時院長が、

「この仕事の成長はそんなわかりやすいものじゃない。しんどい思いしながらやり続けるしかない」

とおっしゃって、しんどすぎる…!と絶望しつつそこから20年ぐらい進んできたわけだけど、

 

この1、2年くらいはなんかそこを抜けて、「よーしもっとできるようになりたいぞ!」とただ前向きに思うようになりました。

ある程度はできることが増えてきたからかもしれない。

ここにきて、おばさんの粘りが効いている気がします。

「なんとなく、大体はできる」という器用貧乏まっしぐらが、

おばさんになってきて、

「やっぱりちゃんとできたいしわかりたい」

と粘れるようになってきた感じがある。

 

…正直、高校生ぐらいからこの粘りで詰めていればねえ、と思わなくもないですが、それはまあ、もうええわ。

 

 

とにかく昨日今日は、いっぱい息を吸って、美味しく食べてお腹を前にふくらまし、お腹から声を出して、地面をしっかり踏んで歩いている、

それだけで、そんなプリミティブ(でフェティッシュな by地面師)なことだけでむちゃくちゃ楽しいです。

明日からもそれを仕事でやっていこうっと。

そしてこの体を保つべく、動いて寝て食べようっと。

 

あんまり写真撮らなかったし掲載許可を取ってないので、帰ってきた時に撮った足の写真など載せてみる。

なんかどうしても食べたくなったのでスナック菓子も買った。息子氏はばあばとタイ料理に行ったらしくて羨ましい。

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