2023年8月から、長屋の平屋に移転したゆに鍼灸院でございます。
住所などはこちらです。早くホームページ直さないと…すみません!
ひと月経ちましたが、改めて、引っ越しの経緯とこれからについて少し。
なんでお引越し?
いい家で、大好きだった町家です。
(ちなみにもう9月から別の方が借りられたそう)
2015年に一目惚れして、住みながら開業するきっかけを作ってくれました。
一人で暮らして3年、息子とふたりで暮らして2年。
その後、具合が悪くなってきた父(一昨年亡くなりました)と、母と同居することになり、
階下をボランティアグループに借りてもらって、住まないで店をシェアする形になりました。
今回、このボランティアグループの方々がお引越しされることになり、私ひとりの店だけで1軒借り続けるのは難しいな、ということもあり、引っ越しを決めました。
一目惚れから始まったけど、
本当に大好きな家で、あんなに真っ暗で寒いのに、怖いと思ったこともなくて、赤ちゃんだった息子とともに守ってもらっていたような家でした。
なので離れがたい気持ちが強くあって、引っ越しは辛かったけど…
この先のことを考えると、今動くのがタイミングだ、という感じがありました。
これからのゆに鍼灸院、ゆにさん
前の町家は家の玄関すぐのところに広い土間があり、母が大切にしてきたアンティークの大きな円テーブルを置くことができました。
開業したとき、ここを「場」として、私が鍼灸院で一対一で人に向き合う以外にも、人が集まって交流するようなことをやっていきたい、と考えていました。
それでフランス語で「人間性」を意味する「humanite」から、家の名前として「ゆまにて」と名付けて、ゆに鍼灸院はその「テナント」、のようにとらえていたんです。
しかし子ができたことで、営業時間=子が保育園に行っている時間以外に仕事をして企画を仕立て、場を世話する体力と気力が足りなくなってきました。
その分、施術の時間にひとりひとりとより集中して向き合うようになったし、
鍼灸施術だけでなくてその方の生活全般を見直すことや、
動くことで体を変えていく方法を伝えることによりエネルギーを注ぐようになりました。
A-yogaのインストラクター講習を受講したり、
アシュタンガヨガ神戸さんでヨガをされている方への解剖学コースをしたりと、
ヨガを入り口に動きについて伝えるようになったのも大きな変化です。
現在、90分、120分の施術コースでは施術に加えてそういった動きを一緒に体感していただいています。
それに、以前からあった「養生相談」という時間で、
施術だけでなく日々の生活の「休む」「食べる」「動く」を、一般論でなく一人ひとりの「現実」に合わせてお話ししています。
動きについても養生についても、コロナ禍を経てオンラインでの相談も受けられるようになりました。
そういうことを合わせて、
「鍼灸院」の枠をどんどん広げて、
20年以上スポーツ現場でのアスレティックトレーナーだった、
10年以上「教員」として人に教えていた、
出産して5歳の息子を育てながら生活をしている46歳更年期の入り口の、
「ゆにさん」として、
私が出せるものは全部出して、来られる方がもっと元気になって、ずっと元気で、
自分のやりたいことをやりたいだけできるお手伝いをしたい。
そう考えると、大勢の人に同時に届けるとか、場のようすを整え続けるとかが、今の私には同時にやるのは無理だなと感じて、よりパーソナルな関わりになっていっています。
そのタイミングでの引っ越し、
物件探しにかなり難航して3ヶ月間右往左往したのですが、
最終的に決めたのは小さな小さな家でした。
たくさんの人が集まることは難しいかもしれませんが、
一対一で施術を受けていただいて、体を動かすには、必要十分な空間です。
小さな路地に面していてわかりにくいかもしれませんが、
ちゃんと私が待っています。
先のことはわかりませんが、
今の私ができること、
一人ひとりに合った、現実味のある養生、生活を伝える
ということにはぴったりと合った場所だと思っています。
欲を言えば体を動かすスペースがもうほんの少し広ければ…!だけど
今後ともよろしくお願いします
そんなわけで、新しい場所で、しばらくは一人ひとりとしっかり向き合う、ということに集中して、いい仕事を機嫌よくやっていきます。
ここまで8年半、ゆに鍼灸院に来てくださった方、私の話を聴いてくださった方、Twitter(X)やInstagramの黒板で私に触れてくださった方、
みなさん、ありがとうございました。
毎年毎日、少しずつ変わっていきますが、
これからもよろしくお願いします。
というわけで、ご予約はこちらの予約サイトからどうぞ。
私としては、90分とか120分とかお時間があると、いろいろできるのでおすすめしたいです。