- 作者: 近藤麻理恵
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2010/12/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 36人 クリック: 372回
- この商品を含むブログ (285件) を見る
今さら!
の話題ですが、片付けの魔法のことを。
私はこの「魔法」、ほんとに人生がときめくようになった、かどうかはともかくとして、自分にはいい変化があったと思っています。
片付けや整理整頓は苦手な方です。
モノとそのモノの物語に恋をしてしまうタイプでもあるので、最近流行りのミニマリズムとは遠いです。
それでも、この本を読んで「片付け」をしてからは変化はありました。
「こんまり先生」の理論のいちばん大きなポイントは、
「自分にとって大事なものは何かを知る」
ということだと私はとらえています。
整理整頓の方法については、洗濯物のたたみ方とか結束バンドでどうこうとか、そういうのは実際、あまり参考にしませんでした。(だから整理整頓はされないのか)
「片付けの魔法2」の方には、そういった具体的な方法が多めに書かれていたように思うので、それを求める方はご一読を。
こんまり理論では、まず最初に、「全部出して、いらないものを処分する」というところから始めます。
その「処分するもの」の選定の基準が、「ときめくかどうか」である、というところが、他の片付け方法と違うところなんだと思います。他の片付け方法をあまり知らないので。
この、自分の持っているモノを全部見て、それが自分にとって大事なのかどうか、ということを見極める、という作業を膨大に、連続してやっている中で、自分にとって大事なことは何か、ということがはっきりとわかってきます。
私がこの本を読んで片付けをしたのは5年ほど前ですが、その時に自分の中ではっきりと、自分は何を大事にしたくて、何が絶対イヤなのか、ということがわかりました。
そして「Sex and the City」のミランダのようにリストを作ってチェックして、転職&引っ越しをしました。
こんまり理論の面白いところは、片付けだけでなく、その後の買い物にもその「はっきりとした自分の価値観」が反映されるということです。
もともとモノを使い始めたらしつこいタイプですが(高校生の時から使ってる革のペンケースとか)、輪をかけて、すぐに好きじゃなくなるものは買わなくなりました。
これは私が30代の中頃を過ぎてのタイミングで、ちょうど自分がはっきりしてくる頃だったということも影響していると思いますが。
そしてモノ以外についても、「捨てる」ことで作った自分の価値観で選ぶことができるようになりました。
何を捨てるか、何を手に入れるのか入れないのか。
そしてその基準は、片付けることによって自分で作ったもの。
ときめいたかどうかはともかくとして、迷いとか、これでいいのかな、という感じがすごく減った本でした。
本との出会いはタイミングだと思っているので、ぴんときたら、今さら!?「片付けの魔法」かもしれませんよ。
私も実はまた片付けの波が来てます。もう一段階シャープにできる気がしています。