ゆにさんの日記

京都・左京区の鍼灸院 鍼灸師ゆにさんの日記

生活力、家庭科力

今年がはじまって4日目。

年末からすぐ近くの実家に帰省(寄生…?)して、はい回る子を放牧してのんびり。

 

ちょっと一息つきながら、これから何をどうやっていこうかな?ということを考えました。

 

出た答は、

「生活力、家事力をつける!

 所帯じみる!」

 

 

ほんとは時折、こうして「さあどうしようか」を考えるタイミングを持つのがいいのだけども、たった今こうしている間にも子がティッシュを引き出して食べようとしたりして、とにかくそういう落ち着いた時間が持てないこの8ヶ月でした。

 

40歳、3度めの妊娠で出産をして、いわゆるワンオペで育児をしながら働く体力を保つには、睡眠の確保は絶対です。

子も寝てる時間があるし、保育園に行っている時間もありますが、鍼灸院の仕事をし、家事をしたら、優先順位としたらまずやることは「寝る」でした。

その次は「ごはん作って食べる」。家事の中でも、まともなものを食べるために手間と時間をしっかり使う。

 

ひっくり返せば、できるだけ寝て、ちゃんと食べてたからここまではやれたかな、というところ。

 

でもなー。

 

欲張りなのはわかるけど、やっぱり、もっとやりたいんだよな〜。

 

仕事も、遊びも。

 

妊娠する前は時間もあったし体力もあったけど、今は使える時間は子育てに取られる分減っているし、体力も削られた分が戻りきらない。

 

体力を戻すには「寝る」「食べる」。

寝るには他の用事をさっさと終わらせる必要があるけど、子がいて家が古いと「さっさと」いかない。

そもそも体力があまりないとさっさと動けない。寝たい。

でも寝てるとごはん作れない。ごはん作れないと食べられない。

ゆっくり動いてちょっと寝たりしてごはん作って食べるには時間がいる。

しかし使える時間は子育てに取られる分減っている…

 

…ってこれループしとるやないかーい。

 

 

悪循環、と思えばそれで終わってしまうわけなんだけども、終わるわけにはいかないlife goes on。

 

それに、ループしてるんならどこから手を入れて改善しても良くなるはず。とっかかりが見つけやすい。ポジティブすぎるけど真実。

 

そうやって考えていくと、時間は増やせない、体力も今すぐにはつかない(体力がつくとてきぱき動けて時間が増えることはあるだろうな)。

となると、家事、中でもごはんを時短でしっかり作る力、しっかりごはん作るための時間と空間を作る力が必要で、結局は家庭科力、めっちゃ重要やなというところにいきつきました。

 

なので今年はもっと家事力をつける!のをひとつのテーマにしていこうと思います。

編み物をする時間を作れるかな〜。それより前にやりたい仕事も勉強もあるしな!

 

 

これ、「子育て」の人じゃなくても、仕事忙しいとか、そもそもあんまり体力がないとかそういう人も結局同じことなんよね。

私が自分を更新していくことで、人にシェアできることも増えそう。

 

 

私は健康が仕事だし、好きで健康やってるところがあるし、これだけ子に手間がかかって夜寝られないのも少しの間だと思ってるから、すべてに優先して寝ると食べるをやっていてなんとかなっているけど、それをやれない人も多いんでしょう。

 

「やれない」について、それはなんで?って考えると、いろんな状況がそうさせている人もいるけど、私が時間も体力もあるのにできてなかった時は、やっぱりメンタル面の問題が大きくて、なんか、何もしないで動けないことがありました。それはまた別の問題だと思うので、そんなあたりの振り返りは次の機会に。

(そう、その「次の機会」をいつ作れるのかがチャレンジだ)

 

 

とか言いつつ今日はさっそくお昼にセブンイレブンのお惣菜…塩分が多い。

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「ほどほど快適生活百科」群 ようこ著 をおすすめ!

やっと読了、群ようこさんの本をおすすめ。

 

ほどほど快適生活百科

ほどほど快適生活百科

 

 

群ようこさんのエッセイは以前から好きでちょこちょこ読んでいました。

この本は見開きワンテーマで100テーマ、群さんの現在の生活についてかなり具体的に書かれています。

 

衣食住、健康美容、お金仕事、趣味、人間関係、エイジングとそれぞれのテーマにそって項目が分けられています。

 

群さんは週に1度漢方薬局に通って健康維持をされていて、そこで漢方・東洋医学の考え方を取り入れた生活をされているので、特に衣食住の考え方はわりと私にはしっくりくるし、参考にもなります。

ちなみにそのことがテーマの本も出されています。こちら。

ゆるい生活 (朝日文庫)

ゆるい生活 (朝日文庫)

 

 

 

さて「ほどほど快適生活百科」に戻りますと、この本をおすすめしたいのは、そこに書かれている内容が自分の生活に活かせる、という面がまずひとつ。

(保存食は作らないとか、洋服についてとか)

 

 

そして内容以前に、「決めてしまう」という姿勢自体がいいなと思うからです。

群さんのエッセイは文体は「だ・である調」でさっぱりと言い切ってある、ということもあって、こうして「決めてしまう」というのはわかりやすくて楽だな、という印象を持ちました。

 

群さんは年齢的にもこれまでいろいろ試行錯誤がおありで、その中で決めてしまった、ということなんでしょうけれど、こうしていろんなことについて「私はこうする」と決めてしまっていると、毎日が軽やかに過ごせるだろうなと思います。

 

私はまだ40代だし子もできたところで、生活も変わっていくでしょうから、決め込んでしまう、ということはしないまでも、

「現段階では、こう」

というのを、いろんな場面、いろんなことに対して決めてしまうと、いちいち判断するという労力が減りそうで、そうするのにこの本の群さんの様子がとても参考になります。

 

 

生活のしかた、くふうについては本や雑誌にたくさん、たくさん出てきますが、それをそのままそっくりやる必要はありません。

見たり聞いたりする中で、「今の自分」に合うものを「選んで」「決めてしまう」というのは、考えるエネルギーの無駄遣いを防げる。

そういう暮らし方の姿勢が参考になる本です。

 

それぞれが、群さんみたいなさっぱりした姿勢で、でも柔軟に(これは群さんにはちょっと少ないかな)、自分の「生活百科」が作れたらいいんじゃないかなと思います。

「自炊力」白央篤司 著 をおすすめ!

白央篤司さん(←Twitterアカウントにリンクしています)の新刊、「自炊力」を読みました。

自炊力 料理以前の食生活改善スキル (光文社新書)

自炊力 料理以前の食生活改善スキル (光文社新書)

 

 

料理の本って、その人のスキルによって合う本が違うので勧めるのが難しいな、とも思うのですけれど、この本は、

「自炊して、栄養のことを考えた方がいいとは思っている、けど実際問題できていない…っていうことが気にかかっている、んだけどどこから手を付けていいかわからないまま過ごしている」

という、忙しかったり料理に苦手意識があったりする人に勧められる本です。

 

けっこういると思う、私のまわり。うちに来てくださる人の中に。

 

そして、この本には、ごはんまわりのことを整えて元気な毎日を作るには必要充分なことが書かれていました。

なのでおすすめ。

 

構成がいいです

まず第1章が「作らずに『買う』ことだって自炊です」っていうところで、料理できない!という人でも入りやすい。

 

その後、実際の方法が書かれていますが、

まず楽しく始めて、

テレビの料理番組見たりして、

ちょっと進んだら「使い切る」ことを考えて、

そこまできてやっと「栄養バランス」のこと考えて、

最後に白央さんの自炊日記という具体例。

 

 

やさしいです

白央さんが「自炊ができないことは決して悪いことではない」という姿勢で全編書かれていることがまず、やさしい。

 

料理まわりってどうしてか、できないと「いけない」みたいな、自分を責めたりコンプレックスに思ったりする場合があります。

特に、まだ女性にその役割が求められたり紐付けられたりしていることが多いので、「女なのに料理できない…」っていうのがしんどくなりがち。

 

そういうところが全然なく、また白央さんがTwitterで多くの人とやりとりした内容を取り入れているので、料理しんどい族の気持ちが汲まれていると思います。

 

あと、光文社新書から出ていて、お値段もやさしい。

 

 

具体的なのがいいです

なんでもそうだけど、「具体的であること」ってすごく大切なことです。

わかる、ってだけでは結局何も変わらないな、というのは私がここ最近よりはっきりと思うようになっていることです。

行動しないと、何も変わらない。

っていうこの言葉も、「うん、知ってる」って思う人が多いでしょうけど、思った以上に「動かないと意味がない」。

 

そういう意味で、この本には「今すぐやれる」具体的なことがたくさん書かれているんです。

固有名詞、とまではいかないけれど、はっきりイメージできる品名が出てくるとか。

テレビ番組についてはばっちり番組名も出ているのでそれもよし。(私のおすすめはいつもかわらず土井善晴先生の『おかずのクッキング』です)

 

humanite.hatenablog.com

 

そんなわけで、自炊できるようになりたいなーと思っている人にはとってもおすすめです。うちの本棚にはあるので貸し出しもできますよ〜。

「しゃべる仕事」いたします

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昨日は小学校のPTAに呼んでいただき、「東洋医学から学ぶ食事と運動のセルフケア講座」という内容で、20名程度の保護者(全員お母さんだった)のみなさんに2時間ほど、お話とラジオ体操の実技をしてきました。

 

もともと、PTAの役をしていらっしゃる方が去年、別のところで私の講座に来てくださって、その内容を気に入って今回も呼んでいただきました。

 

リクエストを受けて準備して行った以外にも、

 

自分自身や家族の「体の痛み」「持病」「日々の疲れ」

お子さんがスポーツをしていて、そのけがについて

お子さんが所属しているスポーツのチームの指導について

 

などなど、いろんな種類の質問があり、私なりにいろいろな方向から答えることができました。

 

帰りに、久しぶりにお気に入りの定食屋で食事をしつつ、急に思いました。

私、こういうやり方でもっと役に立てるはず。

 

早急に詳細を作ってHPにアップ…とは思っていますがそのHPの整備が全然進んでいないので、いつになるねん!ということで、こんなことできます、というのを今ここに書いておきますね。まとめ方も難しいのでとりあえずで。

 

過去の実績ベースですので、「こんなこともできるのでは?」というご提案もお待ちしています。

 

前提として、私、安東由仁はどういう人かというと、HPにはまとめてあります。

 

はじめまして 店主自己紹介 – ゆまにて ゆに鍼灸院

女性で、鍼灸師で、アスレティックトレーナーで、教員です。

2018年に40歳10ヶ月で男児を出産しました。

 

あと、私が気に入っている私の紹介、履正社の専門学校に書いていただいた記事もあります。

www.riseisha.ac.jp

 私の経験からお話しできることはなんでもお話しします。

 

 

 

内容

鍼灸師として】

東洋医学の基本全般 

 セルフケア目的か、仕事(ボディワーク系など)に活かしたいかによって密度が異なります。

 哲学、理論としての東洋医学陰陽五行論

 解剖学と合わせた経絡・経穴について

 

東洋医学をベースとした日々の生活の養生

 食養生、運動、休養を中心とした生活の養生について。

 具体的、実践的、はっきり言えば所帯じみた感じの内容にできます。

 

・セルフケア

 毎日に取り入れる運動やお灸など

 

 

アスレティックトレーナーとして】

・トレーニングについて

・栄養について

・けが予防、リハビリなどけが周辺について

部活など競技スポーツとして取り組んでいる方だけでなく趣味でスポーツをされている方も対象になります。

 

・関節、筋肉など「運動器」にトラブルがある方のセルフケア

 

対象人数

・おおぜい=100人程度までに向けての講義

 質疑応答はありますが、だいたいにおいては私がたくさんしゃべる、という形になります。

 たとえば部活のチーム全体、保護者のみなさん向けなど

 

・中規模=10人〜30人くらい?

 実技指導も込みであればこれくらいの規模までかと思います。

 受講生とやりとりも多く、ライブ感のある講座になります。

 

・小規模=2〜5人くらい

 密度の濃い会になります。会場も京都市左京区のゆに鍼灸院(ゆまにて)2階が使えたりします。

 

・マンツーマン

 家庭教師みたいに、すべてテイラーメイドの講座が作れます。ペース、内容ともに自由に作れます。

 

 

 

その他条件

・講師料 

 近日中にアップします。基本的には応相談、ですが目安を。

 

・おおぜいや中規模の場合は会場をご準備いただいて呼んでいただく形で。

10名程度なら左京区浄土寺の集会所を借りるとか、数名であればおうちに呼んでいただくか、ゆまにて2階の4畳半でも行えます。

 

・私の移動を伴う場合は交通費やその時間も講師料に上乗せになります。

 

・小さい子どもがいますので、平日であれば昼間の時間に。日曜・祝日の場合は子を連れていくことになりますが、その場合シッター代がかかったり、場がわちゃわちゃしたりします。

  2018〜2019年の冬は、子が体調を崩すことが多いだろうな、と予想されますので、遠くへの遠征や大人数の会を設定するのは難しいです。2019年春以降にお願いします。それまでは、小さな人数や個人の会で、急遽の変更がありうるということを受け入れていただける前提でお受けします。

 

過去の実績

・専門学校非常勤講師 鍼灸/スポーツ(鍼灸教員免許あり)

・高校生の部活(最大180名)対象の、「アスリートとしての基礎知識」講座

・部活の保護者向けの栄養・けがのケアについての講座

・ヨガスタジオでの解剖学講義(単発イベント、連続講座3時間×10回)

・ヨガスタジオでの東洋医学講座(2時間×5回)

・一般/インストラクター向け東洋医学講座(3時間×3回)

・「寺子屋」として一般向け講座(いろいろなテーマで)

東洋医学マンツーマン講座

・お灸やってみよう講座(3〜5名)

・小学校PTA向け東洋医学のセルフケア講座

・ラジオ体操本気でやる講座

 

梅雨と地震と 場所を変えよう

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梅雨ですね〜。

 

っていうかその前に「暑い」とか、「でも朝晩肌寒い」とか来て、もうなんかしんどい〜、ってなってるところに満を持して梅雨が来て、しかも「梅雨寒」ってなんだっけ?ってぐらい暑くて、平たく言うと熱帯?みたいになっているのが関西。

天気予報見ていると、東京の方は「梅雨寒」みたいで、関東と関西でこんなに違うのも珍しいんじゃないかなと感じています。横浜に住んでたときでも京都とこんなに差がなかったと思うのですが。

 

 

さて、梅雨の過ごし方については以前の記事にまとめてあるので参考になさってください!と豪快に手を抜きまして。

humanite.hatenablog.com

 

 

昨日、大阪を中心にけっこう大きな地震がありました。

大阪を中心にした近畿地方の、私のようなおばはん以上の年齢層は、阪神・淡路大震災のことを鮮明に覚えています。私は高校生でした。

やっぱり昨日ほどの揺れになると、瞬時にその時のことを思い出して、みんな脳の奥底にしまわれていた怖い記憶がいっきに蘇ったんじゃないかな。

 

そして梅雨という気候。

上記の記事にもあるように、「なんかくよくよしてしまう」天気なんです。

そう、くよくよしちゃうの、湿気のせいもありますよ!

(もちろん、体質で湿気が多いとつねづねくよくよしてしまう)

 

くよくよ、ってどういうの?と考えてみると、「考えてもしょうがないことを何回も何回も考えてしまう」とか「行動に移せばすぐ済むのに同じことを考えているだけ」とか、そういう感じ。

 

それに、昨日の地震で「怖い!」という思いをして気力が弱っている。

 

しかも、テレビは「大阪で震度6弱」とでかでかとしたフレームをつけて、ずっと同じ情報をくりかえしくりかえし報道している。これも「何回も同じことを」って、湿気のくよくよとシンクロしますよね。

 

私も昨日、小さな子とふたり、テレビから流れる緊迫した雰囲気をずーっと浴びていたら、本当に不安になってきました。

 

 

正しい情報を得ることは大切だけど、今回の地震みたいな状況だと、一通り情報を得たらずっとテレビにはりつく必要はないわけで、「備えをする」「避難の手順を考える」などの行動に移った方がよっぽど落ち着きます。

 

それから、「場所を変える」「人に会う」も有効だなと感じました。

同じ空間にいて同じ情報を受け続けていて、しかも湿気た空間だったりすると(梅雨)、同じところをぐるぐるしてしまいがち。

そこで、場所を変えて、人に会って自分以外の考えと交流することで、「ぐるぐる」をかき回すことができます。

 

 

梅雨も地震も、根本的にはどうすることもできないけれど、少しアクションを起こして、気持ちだけでも落ち着かせておきたいですね。

と、自分にも言い聞かせている今日です!

 

 

「感じることから始めよう」

 先日のエントリで、「感じることから始めよう」と書きましたがそのことについて補足。

humanite.hatenablog.com

 

猫背を直そう、という番組を見ていて、まず初めに街頭で通りかかる人に声をかけて、まっすぐ立ってもらって横から写真を撮って、いかに猫背か、ということを本人に見せる、という流れがありました。

 

その時ほとんどすべての人が、「えー!こんなに猫背だなんて」的なリアクションをします。

 

これはつまり、

「普段の自分の姿勢がどんなふうかをわかっていない」

ということですよね。

写真で見て初めて、自分はこんな形で立っている、ということを知るっていうことは。

 

 

踊りのお稽古で、バレエなどの西洋のダンスと、日本舞踊の違いはなにか、というときに、

「鏡を見るかどうか」

ということが挙げられているのを見たことがあります。

確かに、日本舞踊のお稽古場には鏡がありません。(ですよね?知らんけど)

お師匠さんが「そうじゃない、もっと上」とか言ったり、やって見せて下さったりして、それで修正して直していく。

 

他のダンスでもそういうのはあるのかもしれませんが、そういう作り方をしていくには、

「自分の体の形がいま、どうなっているのか?」

ということを把握する力がまず必要です。

 

ダンサーでなくても、この「自分の体を感じる」という力がないと、いろいろな体操や運動の効果がずいぶん違ってきます。

 

たとえば姿勢をよくしよう、と思ってテレビを見て体操をしてみたとして、

まず、いま自分がどんな形で立っているかがわかっていないと、そもそもその体操が自分に必要かどうかがわからない。

そして、テレビの中で行われている体操と自分がやっている動きとが同じかどうかがわからないと、効果のある運動にできない(これには「見て理解する力」とか他のことも関係してきますが)。

それに、やってみてから、「やる前と変わっているな!」ということを感じられなかったら、「効果があったかどうか」もわからない。

 

 

これは動き以外のことでもそうで、あらゆる、体に対する取り組みは、まず「感じる」ということから始めないと同じことになります。

今の自分の体はどんな状態か?

必要な動きが正しくできているか?

なにかアクションを加えたとき、想定した・望んでいた効果が出たか?

体については、血液検査など数値で出るものもありますが、「自分の感覚」が基準になるものがたくさんあります。

 

 

そういう意味で、「感じることから始める」のが大切なんです。

いつもいつも体のことばかり考えていることはできませんが、たまにふと自分を感じてみる、でもいいし、私なんかはヨガのレッスンに行ってみる、ということでそういう時間を作っています。鍼灸院に行ってみるのもいいかも…?(宣伝)

父の体操 感じることから始めよう

子を産んで実家に住まわせてもらっていて、いつになくテレビを長く見るようになっているのですが、よく言われる「シニアシフト」というやつなのか、「健康」についての番組がとても多いです。

 

本当は怖い、系の病気の話、健康になる食べ物、ダイエット…ありとあらゆる方向から体のことをやりますが、基本をつかんでいない(人が多いと思われる)視聴者に向けて、断片的で刺激的なものを勧めるという内容が多くて、見ていて心配になります。

 

そういういわゆる「リテラシー」の問題は話が長くなるので別の機会にするとして。

 

 

筋肉や骨、関節といった「運動器」と「動き」についての内容もわりと多いです。

ここ数日見ていても、「姿勢を良くするトレーニング」や、「体の不調を解決するストレッチ」といった番組が続きました。

 

うちの父は持病があって姿勢や動きに問題を抱えている部分があります。

そして仕事もじっと座っていることが多く、生活に「運動」があまりありません。

 

ずっと気になってはいたのですが、なかなか私も手が回らずに、父になにかアドバイスをしたりすることができていませんでした(体をみる仕事の人ってそうなりがちじゃないですか…?)。

 

それが、産後実家で暮らして、一緒になんとなくテレビで流れる体操、運動を一緒に見ているうちに、父も興味を持つし、私もその興味を後押しするような解説をしたりして、父が少しずつ実際にやってみるようになってきました。

私がしつこく、ほんとにしつこく、

「病気って選べないけど、体を動かすのは自分でがんばれるし、絶対体はこたえてくれるんだよ〜」

と言い続けたのがよかったのか、毎朝決まった体操をし、昼間や夕方にも気づいたらうーんと伸びをしたりしています。

 

うれしいです。

少しずつ体は変わっていくだろうから、楽しみです。私が。

 

 

今回、私が家にいて、父の持病のことや動きの状態を見ることができているので、父がテレビを見て興味を持った体操やトレーニングの中から、「今はこれをやるといいよ」と選んで勧めることができています。

 

これって実はけっこう大事なことです。

 

テレビというのは、幅広い人たちに向けて放送をしているので、対象を絞れないという特徴があります。なので、内容は「一般化」されたものになりがちです。

 

たとえば今朝も「猫背の人にはこのストレッチ!」という番組をやっていましたが、

「どうして猫背になっているか?」

というのは、実は人によって原因が違っています。

原因が違うのに、同じアプローチで体操や運動をすれば、いいように作用する人もあれば、合わない場合はいい結果が出なかったり、最悪、害になったりもします。

 

そういうことがないように、一般化して当たり障りのないものを紹介している…んだったらいいんですけど、一部の番組では極端なものを紹介していることもあるので、困ります。

 

テレビで紹介される方法を試すには、そういうリスクもあるんだ、ということはわかっておいた方がいいです。

 

そしてそのリスクを避けて、自分に合ったものを選ぶためには、

「自分の体の状態を知る」

ということから始めるしかありません。

これは運動だけでなく、食事や生活のリズムなどについても同じことです。

 

そのために、私たちのような「体についての専門家」を使ってくれればいいんです。

私は特に、私を使って、患者さんクライアントさんが「自分でわかるようになる」ことが大事だと思っているので、

・何がいいか、私が選んで伝える

・何がいいか、自分で選べるようになってもらう方法を伝える

の両方から仕事をしています。

 

 

…って、今休業してるんですけど(すみません)。

 

まずは、なにかやってみたときに「それは自分に合っているのか」を考えてみること、そして「感じてみること」を大切にしてみてください。

なにかやってみて、体に変化はおきたか?そしてその変化は自分にとっていいものか?そうじゃないか?を丁寧に感じてみてください。

 

テレビで言ってたから、だけじゃなく、まず自分の「感覚」を磨いてみてくださいね。

その「感覚」があれば、プロに相談したときにもより大きい成果を受け取れるはずです。

 

父が興味を持ったので、さっそくテキスト買ってきてみました。来週スタートみたい。

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