ゆにさんの日記

京都・左京区の鍼灸院 鍼灸師ゆにさんの日記

「ほどほど快適生活百科」群 ようこ著 をおすすめ!

やっと読了、群ようこさんの本をおすすめ。

 

ほどほど快適生活百科

ほどほど快適生活百科

 

 

群ようこさんのエッセイは以前から好きでちょこちょこ読んでいました。

この本は見開きワンテーマで100テーマ、群さんの現在の生活についてかなり具体的に書かれています。

 

衣食住、健康美容、お金仕事、趣味、人間関係、エイジングとそれぞれのテーマにそって項目が分けられています。

 

群さんは週に1度漢方薬局に通って健康維持をされていて、そこで漢方・東洋医学の考え方を取り入れた生活をされているので、特に衣食住の考え方はわりと私にはしっくりくるし、参考にもなります。

ちなみにそのことがテーマの本も出されています。こちら。

ゆるい生活 (朝日文庫)

ゆるい生活 (朝日文庫)

 

 

 

さて「ほどほど快適生活百科」に戻りますと、この本をおすすめしたいのは、そこに書かれている内容が自分の生活に活かせる、という面がまずひとつ。

(保存食は作らないとか、洋服についてとか)

 

 

そして内容以前に、「決めてしまう」という姿勢自体がいいなと思うからです。

群さんのエッセイは文体は「だ・である調」でさっぱりと言い切ってある、ということもあって、こうして「決めてしまう」というのはわかりやすくて楽だな、という印象を持ちました。

 

群さんは年齢的にもこれまでいろいろ試行錯誤がおありで、その中で決めてしまった、ということなんでしょうけれど、こうしていろんなことについて「私はこうする」と決めてしまっていると、毎日が軽やかに過ごせるだろうなと思います。

 

私はまだ40代だし子もできたところで、生活も変わっていくでしょうから、決め込んでしまう、ということはしないまでも、

「現段階では、こう」

というのを、いろんな場面、いろんなことに対して決めてしまうと、いちいち判断するという労力が減りそうで、そうするのにこの本の群さんの様子がとても参考になります。

 

 

生活のしかた、くふうについては本や雑誌にたくさん、たくさん出てきますが、それをそのままそっくりやる必要はありません。

見たり聞いたりする中で、「今の自分」に合うものを「選んで」「決めてしまう」というのは、考えるエネルギーの無駄遣いを防げる。

そういう暮らし方の姿勢が参考になる本です。

 

それぞれが、群さんみたいなさっぱりした姿勢で、でも柔軟に(これは群さんにはちょっと少ないかな)、自分の「生活百科」が作れたらいいんじゃないかなと思います。