神戸の仕事のときに泊めてもらう、そして息子をみててもらう伯母はとてもおしゃれで好奇心旺盛。
そして昔からものごとを バシっと言う人で、働きながら男子3人育て上げて両親を看取ったすごいエネルギーの人。
今でも海外旅行へ一人で行って、「スマホとSIMさえあればなんとかなるよ」と言う70代。
そんな伯母の家は、両親、つまり私の祖父母を看取った後に伯母が大片付けをして、今は伯母の趣味にまとめられている。
大勢が暮らした家で、震災で全壊して建て替えた大きな家。
伯母の色使いは伯母にしか出せない。
自分で貼ったという壁紙や、ずっと昔からそこにあるギャッベ(イランのカーペット。ブームになる前から伯母は持っていた)は、日本の建売住宅や新築マンションの真っ白な感じとは全然違う。
ミニマリストでも全然なくて、いっぱいモノがある。
だけど、「なんでこんなもんがここに?」は全然ない。
どこを見ても、おばちゃんが持ってそうやし、おばちゃんの家やな、って感じる。
少し前に、近所のアーティストのお家に入れてもらった時にも、
友の会(『婦人の友』で家庭経営を学ぶ会)の仲間のお家に入れてもらった時にも、
同じことを感じた。
その人、が「家」に全部出てる。
逆に、「その人っぽくないな」が全然ない。
それはもう表現で、アート。
結局、自分で選んで決めて、それを実行するってこと、
そしてそれをやり切ること、
やり続けること、
で、生活がアートになるんやなと感じた。
「暮らし系」の雑誌とか大好きでずっと買っては読み続けてるけど、
結局読んで眺めてるだけじゃ何にも変わらんのよね、という当たり前に気付きつつあったけどもう、ものすごく腹に落ちてきました。
それが今年の引っ越し前後からの実感だったので、地道にこつこつと、ほんとにこつこつと実行に移しています。
軸はまず「いらないもの」。
増やす前に、いま持っている中でいらないものをなくす。そして、いらないものを家に入れない。
しょうもない、というか、当たり前だけど難しい。
断捨離とか片付け(こんまりさんの)とか、捨てるのは流行りだけど、
捨てる痛みもある。これはまた別に書く、長くなるから。
ようやく、ただ生きているのがしんどくなくなってきたので、
ここからまた「よく生きる」でこつこつ生活して、生活をアートにしていきたい。