いずれ近いうちに、土井善晴先生の「一汁一菜でよいという提案」については書こう、と思うのですが、取り急ぎおみそ汁の話を。
その本を読んでから、というか正確には今年の夏の「暮しの手帖」に載った、同じく土井先生の「汁飯香のはなし」から、おみそ汁をほぼ毎日作って食べています。
ものすごくざっくり言うと、ごはんと、具だくさんのおみそ汁と、お漬物でいいんじゃないか、という話なのですが、それだとどうしてもたんぱく質が足りなくなりがちなので、たんぱく質を含むおかず(と言っても納豆とか卵とかでいい)を足しています。
実は土井先生のお話で私にいちばんぐっときたのは、
「だしは取らなくていい」
というところでした。
だしをまとめてとっては、冷蔵庫さに入れたとしても使い切らずにもやもやが浮いてきたりしていやな気持ちになって、おみそ汁に「挫折」してきました。
土井先生の記事を読んで、だしじゃこを具と一緒に水から煮て、その都度作ることにしました。
それでいっぺんに、「毎日一人分のおみそ汁」ができるようになりました。
これまではおかずを作って、おかずとごはんで終わり、だったのですが、汁物があると満足感がすごくありますね。
「かんたんごはん」的な企画はどこにでもあふれていて、私もいくつも本を買ったりネットで読んだりして試してみてはやっぱり挫折、みたいなことになっていた時期もあったのですが、今回すごくしっくりきました。
しっくりくるのが「作りおき」な人や「重ね蒸し」な人(これはこれからしまくるけど)、いろいろあると思いますが、結局、
どうして、どの部分ができないのか
その理由・原因は何なのか
自分が苦手な部分はどこなのか
がはっきりしないと解決はしない、ということです。
ここをはっきりしないで何かを解決、するわけない。
めっちゃ普通のことなのに、どうもできていないことって多いようです。
「私とおみそ汁」の場合は、
・作りおきをしたものが傷むのを見るのがつらい
・大きい洗い物(鍋とかまな板とか)が苦手
の2点に尽きました。
この2点である!というところにたどり着くまでにいろいろ試行錯誤があっての結果です。
でも根っこをつかんだ感じがあって、そうなるとこの2点「だけ」を押さえれば他はクリアできます。
根っこまで掘り進む、にあたって、自分以外の視点がすごく役に立ちます。
だから本を読んだり、人に相談したりするのが有効なんです。
今回のことについての私の解決方法は、
・おみそ汁の具はまとめて切っておく(冷蔵、冷凍)
・おみそ汁用に小さなミルクパンを使う
・だしは取り置きしないでそのつどだしじゃこを入れて作る
で、すべてカバーされました。
おみそ汁の話、ですけれど、けっこう大きな変化だったので、また習慣で「なんで」「どうして」を掘り進んでいったら、けっこう大事なことだったのでお伝えしたくなりました。
朝、汁物を体に入れるとあったまるし、いいスタート切れますよー。