岐阜の伊木山まで行って、クライミングをしてみました!
息子をダシに、新しい遊びをしに行こう!ぐらいのことだったんだけど、なんだか深い癒し(ガチのやつ)があったので、文章にする試みをしてみる。
注:「ガチの癒し」とは、子猫をもふもふして「癒される〜」とかじゃなく、心の奥の方にある大きなこだわりみたいなものが解けるような体験のことを意味しています。

Instagramで見つけた、maribeさん主催の、子どもと一緒のクライミング講習会。
『岳』を愛読している息子氏(もちろん私がさりげなく、全巻揃っている愛蔵版を勧めたから)、クライミングのお教室、行ってみる?と尋ねたら、
「行く!クライムオーン!!」(←ほんとにこう言った)
というので申し込み。
子どもだけじゃなく、大人も一緒に体験。
私も全く初めてで、息子と同じだけドキドキしてワクワクして、そして楽しんできた!
いや、同じじゃないかもな。
私の方が「やってみたいと思ってた歴」が長い。下手したら10倍ぐらいあるはず。
私は植村直己さんがアイドルだったので(前も言ったな)、そこから登山家が好きになり、NHK、特にBSの山番組を見たり、漫画や小説、映画やドラマといろいろ見てきて、その中の登山家がロープを担いで、カラビナをたくさん持って、バディとロープをつないで山に、岩に登るのに憧れがあった。
だけどこれまでその機会はなかった。
自分が体育会の部活に入って、そのあとも部活の仕事をしていたから、泊まりで出かけるレジャーができなかった。
…って、自分にも人にも説明してきたけど、それだけじゃなくて、その下に、奥に、もっと根の深い理由もあったな、と気づいた。
人とつながって、仲間に入れてもらって、
人に教えてもらって、助けてもらって何かをする、
ってことが壊滅的に苦手だったから。
仲間と一緒に出かけて行って、初心者のところから教えてもらって楽しんでいくレジャー、ってできる気がしなかった。
それは休みがないとかそういう問題とは全然別の、自分の気持ちの問題。
でも、去年のサーフィンとかSUPとか、そして今回のクライミングでも、
私もできるし、楽しい!
って思えるようになってきて嬉しい。
これまでの自分の外に出て行けている感じが。
それはほとんど息子のおかげで、息子をダシに、外へ出て行けている。
できなくっても、失敗しても、
わからなくて立ち往生しても、
それを誰かが見てても、
別に全然ええやん。それでも全然楽しいやん。
そんな感じになったのが、海とか山とか川とか、圧倒的自然の中でだったのは偶然じゃないな。
私がそんなことちまちま考えてみたって、水も岩も木もなーんにも変わらない。その変わらなさがなんか安心なんやな。

しかも昨日のクライミングは、スタッフのお三方の雰囲気がすごくよくてありがたかった。
激しく頑張れ!できる!!!とかチアアップするでもなく、うまくいかない時も「そこ悩ましいよね」と一緒に迷ってくれて、私にちょうどいい「おーナイス」「いいすね」が優しいトーンで置かれて。
きわめつけは「ビレイ」と「ロワーダウン」。
「ビレイ」=岩の下に立っている人が登っている人につながるロープを持って安全確保をすること
「ロワーダウン」=ビレイヤーの持つロープに体重を預けて下降すること
自分で岩を登っていったあと、下にいるビレイヤーと「お願いしまーす」とコミュニケーションを取って、ビレイヤーが支えてくれているハーネスとロープにほぼ全体重を預けて降りてくる。
この「全部預けてしまう」感じが、大げさじゃなく、自分の中になかった感じ。
「全部自分でなんとかするべきである」という、なかなか直らない傲慢な私の癖、それを「はーい」の返事ひとつで「任せちゃお〜」にさせてくれたビレイヤーというポジションと、ゆうすけさんの安心感がすごかったな…。
この私が「なんかすみません」「申し訳ない」が全然出なかった。
クライミングに自分の人生重ねすぎやろ!というツッコミは全くその通りで私だってキモいな!と思うわけだけど、
なんだか体が理解したっていう感じがあって、言葉にしづらい自分の奥が「もうええやん」ってなった。
登る人と支える人。毎日の中にもそんな関係があって、信頼があって、自分がどっちになることもあって、そういうもので、楽しい。
そういうこと。
子に付き合って屋内のクライミングジムに行ったことが2回ぐらいあるけど、その時は「まあ楽しいな」ぐらいだったのに、今回はなんか、理屈で説明しにくい「これは…好き」を感じた。
これこそ、仲間と、習うことが必要な、危険もあるスポーツだけど、またやりたいしできるようになりたいなと思った。
ビレイヤーまでできるように…いやー、よく考えるとものすごいポジションだなビレイヤー。できる気が今のところしないな。
言語化の試みは多分失敗した。
でも私にはひとまずわかるので、このまま日記として置いておこう。
