八ヶ岳最高峰、赤岳(2899m)に登頂、翌日に横岳、硫黄岳と続けて登頂して縦走しました!
私は小学生の頃のアイドルが植村直己さんで、登山、冒険にすごく憧れがありました。
だけど中学で陸上部に入ってから、ずっと体育会で生きてきて、結局35歳まで「部活」をやっていて、山登りに近づくことがあまり、ありませんでした。
好きなだけに、本や映像は追っていて「山の怖さ」を思い知り、トレーニングが必要だ、と思うようになり、そうなるとますます始められない。
そんな中でも縁あって、富士山にだけは毎年1回、7年連続登っていました。
(6回登頂。1回は親知らず抜歯後2週間で挑戦して8合目で敗退)
そして7回目の翌月に妊娠がわかって、それ以降7年、富士山からも遠ざかっていました。
それが今年、パートナーから「山行こう。山小屋2泊。」という計画が持ち上がって、富士山以外で初めての、森林限界(地域によるけど2000m付近)を超える登山となりました。
(息子氏が3泊でキャンプに行くことになったので、留守を妹に頼んでその間に行くことにしたのでした)
…って書いてて思い出したけど、中2で学校登山があって唐松岳に登ってたな。2696m。雪渓も見たし、今思うとすごいチャレンジさせてくれてたんだな先生。
そんなわけで、計画を聞いて、
「行きたい!」
という気持ちと同時に、
「行けるのか…?怖い」
という気持ちが湧いてきて、
正直、当日、1日目を登り切るまでは不安の方が勝っていました。
自分の身の心配もあるし、いい大人で息子もいるわけで人への影響も考えるし。
けど、登ってみたら、やれました!

下調べにほかの人の山の体験記を見聞きしたり、過去の富士山行きのことを思い出したりして、自重気味にじっくり登っていって、どうにかなりました。
単独峰の富士山と違って、八ヶ岳は山並みが本当にきれいで、
歩いてきた道のりを眺め、
街を挟んで向かいには南アルプス、遠くに北アルプスを、そして富士山も見えて、
「あー、これは、全部登りたい」
と思いました。
今年に入って、「いつかやりたいこと」をできる限り実現する、形にすることに取り組んできて、
ここでもまた「いつか山をやりたい」を実現できました。
でもリストに書いてあるのは「富士山より高い山に登る」なので、まだチェックは入ってない。
だけど、とっかかりさえわからなかった「山に登る」を、今年大きく踏み出せた感じ。
高い山に登るのって、準備にも、実行にも時間もお金もエネルギーもかかることなので、これから自分の人生の中に「山に登る」を入れると決めたら、人生の見る方向がけっこう変わると思います。
そして多分、私はそれを選ぶ気がするな、と今思ってます。
楽しかったな〜。
また行きたい。
初日に泊まった八ヶ岳山荘ではなんとコーヒーを焙煎していて、焼きたてのコーヒーも買って帰れて最高。近所でとれたというとうもろこしも買って帰れた!

ここから先は、主に私の記録として、超具体的なことを書き残しておこうと思います。
コース、体力、装備について、そして今後の課題について。
※書いてみたら信じられないほど長くなったのでそれほど興味ない人は読んでもしょうがないよ!
【コース】
1日目(移動のみ)
京都から車で美濃戸口 八ヶ岳山荘に宿泊
2日目
7:00美濃戸口出発→南沢→行者小屋→文三郎尾根
→赤岳山頂→赤岳天望荘 宿泊
3日目
6:00赤岳天望荘出発→横岳山頂→硫黄岳山頂→赤岳鉱泉→北沢
→美濃戸口帰着→車で帰京
南沢(帰りは北沢)は途中まで林道ということで未舗装だけど車も走れる砂利道で、なだらかな道。
とくに行きの南沢は苔むした森の道で、富士登山では全く味わえない雰囲気。行程の初めにこのなだらかでしっとりとして呼吸しやすい道で山楽しいなあ、を味わえたのはすごくよかった。


行者小屋から山頂までの文三郎尾根は岩の急登!
ストックもしまってグローブ装着、途中は手も使ってよじ登ったり、鎖やハシゴもあって、下調べでは見たこともない難しいところで、
「聞いてない!!!危ないやん!!💢」
と山に逆ギレ。
よく考えたら登山記録とかYouTubeやる人も、カメラ出してる余裕ないよね…私ももちろん写真なんか撮ってない。
手を使ってまで登るところでイメージしていたのは、前日テレビで見ていたパリオリンピックのクライミング選手たち。それと、サーフィンの選手のことも。体の使い方をイメージ…イメージだけでも。
最後に、左右どちらも切れ落ちた尾根があったように思うけど、ガスがかかって左右が見えず。ここはきっと、見えなくてよかったんだと思う。怖いという気持ちをあまり持たないで済んだので。
山頂もガスで何も見えず。証拠写真だけ収めて宿泊先へ。

時間に余裕のあるルート組みにしてあったので、14時頃?には赤岳天望荘に到着。
着替えたり、部屋(個室)に荷物をおさめたり、ちょっとゆっくりしたりしていたら、ガスが晴れて登ってきた赤岳が見えて、
改めて、あれ登って降りてきたのすごいな…と思う。

16:30に時間指定で食事、終わってからも富士山見えないかな…と暗くなるまで待ってみるけど、富士山は雲の中。ピンポイント予報を見ても、富士山は雨・雷ということで、富士山にいる人の無事を祈ったり。

翌朝の朝食は4:45からの指定。
下界だったら「は?」という時間だけど、夕食も早いし、山では早く出発できるのでありがたい、と自然に思える不思議。
昨日登ったんだから今日は下る、と単純に思って安心してたけどそうじゃないんだった、「縦走」なんだった。
好天の中、横岳、硫黄岳と続けて頂上を通過するために、下って、登って。
引き続き手を使う岩場も多くて、前を歩いていた若い男性が
「うわぁ…ここ、合ってます?ほんとに正しいルートですか…?」
と振り返ってきたり。私もそう思う。だけど正しいルート、ここが。
ひいー!と思うようなハシゴを降りようとしていたら、下から10歳男子が、
「ここもヤバいけどさ!この先もっとヤバいから!!難所だよ難所!!」
って言ってきていま言わないでよー!ってなったり。
だけど硫黄岳山荘(すごく居心地が良さそうな山小屋だった…シャワー完備!)を過ぎたら、道幅も広くて、ケルンが積まれていて、石がゴロゴロではあるけど歩きやすくなって、頂上は360°の眺望の最高の場所!

一目惚れしていつか登ると決めている甲斐駒ヶ岳も見えて、爽快な気分。
硫黄岳からの下りは、手を使うほどではないけどストックはつきにくいかな、というところから始まって、でもこれを登ると考えるとなかなかな道。ふうふう言いながら登ってくる人たちを励ます余裕を持ちつつ、降る。
最後はまた沢沿いのなだらかな道で、楽しかったなあ…と何回も言いながら、振り出しの美濃戸口へ到着。
ソフトクリーム食べて、温泉寄って、ほうとう食べて帰った。
【体力面】
7年前最後に富士山に登った頃は、ちょこちょこ走ったり選手とトレーニングしたりしていたサッカー部3年間を終えて、
妊娠に向けて史上最高の健康を目指す!と、週1で仕事の前に大文字山登ったり、アシュタンガヨガに行ってみたりしていた。
その後出産、乳児育てでそれどころではなく、
ここ2年で、A-yoga movement coachの養成受講で体の使い方を感じ直したり、
去年から毎朝太陽礼拝だけは続けていたりと、「動きの改善」は続けられていた。
循環系、持久力のトレーニングもしたいな、と思って、
去年の秋ごろちょこZAPに入会、10分程度のランニングをできていたり、できていなかったり…
できていなかったのが、
・筋力をアップするためのハイパワー系
・ハアハア言って心拍数が上がる系 の2つ。
結局、今回の山行きでもそこが弱点になって、きつい登りの時に足を上げ、体と荷物を持ち上げ続けるという場面では何度も立ち止まってハアハアいっていた。
ある程度予想はしていたので、山行きが決まってからの2ヶ月で、仕事の合間をみてザックに水を4リットル入れて背負い、大文字山を法然院側の急登ルートで止まらずに登る、というトレーニングを7-8回ほどやってみていて、やってよかったと思うし効果はあったけど、足りなかったなというのが感想。
ちなみにこれ、息子のいる時間にはできないので7月後半など昼休みの35℃とかある時にやっていて、おかげで暑熱馴化が完璧にできて夏バテとは無縁だった。
歩き方、手まで使ってのよじ登りは、体感では富士山登っていた頃よりも随分良くなったし、疲れにくくなったと感じた。
いくつか要因があるけれど、A-yogaとアシュタンガヨガに取り組む中で、一番大きくは「腸腰筋と股関節との出会い」が影響している。
今までももちろん体の中にあった大きな筋肉と関節なのに、陸上部だった頃にもあまりうまく使えていなかった。知識として知ってはいたのに、よくわかっていなかったのが、根気よく人にみてもらったり、自分で探ったりして、だいぶ使えるようになってきている。当社比。
ちょうど、前日にはパリオリンピックでクライミングをやっているのを見たり、サーフィンの選手を見たりしたことで、私にはそれを参考に「股関節の屈曲と、腰椎前弯の維持」を意識したのがよかったようで、これまでの富士山行きよりも筋肉痛は少なかった。
山を歩いているときに脚じゃなく「下腹」が疲れるという珍事まであった。
富士山では帰りにもも前がバッチバチになって、下山したら生まれたての小鹿みたいになってたり、膝や足の裏が痛かったり、何日か階段が辛かったりしたけど、今回はどれもなくスイスイ歩いて温泉まで行けた。(加齢なのか、筋肉痛は翌日にきた)
筋肉痛は2日目(下山の日)にはほとんどなく、下についてからも痛みや力の入らなさはあんまり感じなかった。
下山した時に一番感じていたのは首から背中の痛み。頸椎7番周辺に痛みがあって、上を向くとけっこうな痛みがあった。ザックの調整か、下山の時の下の向き方に問題がありそう。
京都に帰って、翌朝に太ももの前と鼠蹊部、ふくらはぎに軽い筋肉痛があって、その翌日の方が痛みが強かった。加齢。
それでも日常生活には全く支障はないレベルだった。うまく体が使えたかな。
【装備について】
7年前まで7年登った富士山の装備がベースなので、基本的に古め…
ドイターの30リットルのザック、サイドポケットのゴムがビヨビヨになっているな〜と思いつつ持って行ったけど、途中でやっぱりそのビヨビヨの固定が甘くてボトルを落としてしまった…ので、さすがに買い替えを検討中。黄色が素敵だったのでミレーかなと思ってフィッティング済。あとは予算。
ウエアも初めての富士山の時に買ったマーモットのパンツ。ファスナーで切り離して短パンにできるやつ。八ヶ岳初めてで気温が分からず、タイツも必要か?と思って見てみたけど高かったのであきらめた。
レインウエアも当時買ったゴアテックス上下。デザインが古い以外は問題なし。
長袖は必要だろう、と新品、FoxFire(虫除け機能付き)とミレーで2枚買ったけど、結局ほとんどの行程は速乾の半袖と長ズボンで行けた。2日目のはじめだけ長袖を着て、あとはずっと半袖(モンベル)。
今回はとにかく天気がよかったから、という部分は大きいと思うので、次回のためにも買い足した装備は無駄じゃなかったと思う。
そうだ、下着に「ミレーのあみあみ」こと、ドライナミックメッシュのパッド付きタンクトップを購入!
機能的にはとてもいいんだけど、お腹の肉が余っているところが網目になって「ハム」すぎて面白過ぎた。
タンクトップじゃなく、ワキがある半袖も良さそうだし、ランニングの時も良さそうな感じ。
それから特筆すべきは靴。
今回は、春に衝撃の出会いをしたベアフットシューズ、VIVOの、山用モデル「トラッカーフォレストESC」でのチャレンジ。

「ベアフットシューズ」はベアフット=裸足のような感覚で足を使える靴。
大きな特徴は、ソール(靴底)が極限まで薄く、地面の凹凸がそのまま伝わってくることと、足指を自由に使えるように足の前側のスペースが広くとられていること。
足部と足の指を柔軟に、自由に使えていい靴なのだけれど、これまであまり足を使っていなくて弱っている場合、靴の助けがなくなるので衝撃の吸収がしづらかったり、推進力が出しにくかったりすることもある。
私は春にこの靴を知ってその自由さがすっかり大好きになってしまって、2ヶ月くらい、日常のほぼ全てをVIVOの軽い靴で過ごしてきた。
それで十分に足は鍛えられたのか…と、ちょっと不安もありつつ、だけどこの自由な靴で山に登ってみたい!という気持ちが勝って、山用モデルを買って臨んだ。
結果は大成功で、岩場で体を支える時にも、登り下りのゴツゴツしたところでバランスを取るのにも、今まで履いていたソールが厚くて硬い靴よりもやりやすく感じた。
足から下肢全体、股関節までつながって力が使える感覚があって、この靴が筋肉痛がどこかに集中するのを防いでくれたような感じもある。

【これからのこと】
装備については、ザックは買い替え。
ウルトラライト(UL。装備の徹底した軽量化)にも興味はあるけど、予算も限られているので、今のところはザックだけ買い替えて、ほかはあるものでやっていく方向で。高級な装備を買うなら、その分の予算で場数を踏みたい。
っていうか装備のUL化を考えるんだったら自分の体脂肪を減らす。ハム解消!
体力面では、筋力をつけることと、強度の高い運動をすること。
結局、それを筋トレとダッシュで、とかやるよりは、シンプルに「重めの荷物を背負って大文字山(とか近くの山)を登る」が、楽しいし、やりそうな気がするのでそれをやっていくことにする。今回山にいくまでに、隙間時間を見つけては突然歩き始めてみたけど、それが一番、今の自分には実現しやすい感じだった。そして楽しいし(2回目)。
これからは気まぐれに大文字山をうろうろしつつ、秋からは休みを見つけて滋賀とか、奈良とかの山に1人でチャレンジしたり、息子を連れても山→ラーメンと温泉、とかをやりたい。来年の夏も南アルプスか八ヶ岳へ行きたい。富士山は息子と6合目か7合目くらいまでかな。