最近立て続けに、やっぱ鍼灸はいいな、東洋医学の考え方、見かたはいいな、養生にはすごく大きな力があるな、っていうことがあった。
ひとつは、5年くらい前から付き合いがある、ボディワーカーの友人が、20年ぶりくらいに鍼灸施術を受けて(私から、ではなくて)、
「鍼灸、すごくいいね!続けて受けたい!」
と言っていたこと。
子育てをしながら、バリバリと仕事もしている彼、近頃気候の影響か、体調がすぐれなかった様子。私の住んでいる京都からは遠いところに住んでいる。
バリバリ仕事できているぐらいだから、病院に行くような感染症とかみたいな感じではなくて、なんかこう、良くないなあ、みたいな感じではあったみたい。
それが、近くにいる鍼灸師から施術を受けたら、かなりスッキリして、さきほどのような感想が出てきたのです。
それからもうひとつは、こないだの土曜に私がやらせてもらった、「生理をものさしにして知る自分のからだ〜毎日の暮らしに取り入れる東洋医学〜」という講座のこと。
(この講座のことはまた別エントリで書こうと思います)
東洋医学の考え方で体をととのえる「養生」の方法を、生理(月経)を入り口にしてお伝えする会でした。
「養生」って、「休養・栄養・運動」=「やすむ・たべる・うごく」の3つで自分で体を良くして保つ方法で、シンプルだけど確実に効果が出ます。
エビデンス、とかそういうこととあまり相性がいい分野じゃないけど、「効果が出ます」と敢えて言い切りたい。
そのことをじっくりとお伝えしたのだけど、参加してくださったみなさんのお話をきいて、それに沿ってそれぞれに合う養生のお話をして、まずそれだけでみなさんの気持ちが緩んでいくのがわかりました。
そして私の講座や施術中にお話しすることは、「実際の行動につなげられること」をすごく意識して話します。
講座の帰りにはみなさん、「よし、やってみよう!」っていう気持ちになって下さっているのがわかって、みんなキラキラして帰って行かれたのが印象的で。
そして最後に、私自身が久しぶりに鍼灸施術を受けたこと。
まだまだ夜中に数回起きる1歳すこしの息子、特に先週は体調を崩してなかなかにぐずぐず、私も休養が足りていないところがありました。
そんなところに、たまたまご縁があって、近所で施術を受けることがあったのです。
具体的にここが痛いとか、決定的に調子の悪い症状がある、というわけではない、でもなんだか体の機能全部がトーンダウン、ちょっと元気がないな…という感じだったのですが…
そう、ここから先が言葉にするのがちょっとむずかしい、でも言葉にしていきたい。
施術を受けて帰り道にすっかり元気もりもり!というわけではない。
でも、体の奥の井戸の底から水が湧いてきて、じわじわと、でもだんだんになみなみと元気がたまっていくような。
体の中の、止まっていた風車が…扇風機かな?が、ゆっくりと動き始めて、風が吹き始めるような。
なにかが強引に変えられた!というわけじゃなく、自分の持っている力がちゃんと戻ってくるような感じで元気になってきました。
そんなことが立て続けにあって、やっぱり、鍼灸って、東洋医学っていいなあ、と改めて思いました。
でも、そんなここ数日は、「いいなあ」という思いより、「残念だなあ」という思いの方が強くありました。
お互いの仕事の話をとてもよくしてきて、お互い、手段は違っても人の元気に関わる仕事をしていたのに、そんな友人にさえ、鍼灸施術の良さをわかってもらえていなかったこと。
今回の生理のお話の会は、私ではなくて友人が企画して広報の大部分をやってくれていて、そのおかげで人に来ていただいてお話しすることができたこと。私からの発信はできていなかったこと。
そして、私自身も、いまいち冴えない期間の中で、施術を受けるということを実際にはしていなかったこと。
鍼灸も、東洋医学も、養生も、すごくいいものなのに、全然、伝わってないし広がってない!
もったいない。
もったいない、って他人事じゃなくて、それ伝えきれてなくて、届けきれてないの、私やん。反省。
自分のやっている施術、話していることが、もっと人を元気にできるし、私はもっと人の役に立てる、っていうことを、ちゃんと広げていかないとな、そうしたいな、と思いました。がんばる。まだ子が大変なのでちょっとずつですけど。