ゆにさんの日記

京都・左京区の鍼灸院 鍼灸師ゆにさんの日記

荷物がいつも重い、を卒業

あのころ

 
なぜか鮮明に覚えている場面があって、
 
それは私が26歳から28歳の頃なのですが、当時アルバイトしていたフィットネスクラブで、本当になんでもない雑談をしていて、私が、
「私いつも荷物が多いんですよね〜」
と言ったら、
ひとつ年上の社員さんが、
「それお前の人生そのものやんけ」
と言ったのです。
 
「あんたに私の人生の何がわかるんだっしかもこんな雑談でっ!」となるような場面なのですが、その時私は
「ほんまやわ、まさにその通りやわ」
と納得して、それからもずっとそのことはなんとなく覚えていて今に至っていました。
 
今に至っていました、という変な文になったのは、最近それはやっと卒業したのかもしれないと思うからです。
 
 

いつもいくつも

私は職人になれないタイプで、いつも、いくつものことを同時に抱えて進んできました。
 
職人になれない、というとネガティブなイメージになりますが、同時にいくつものことがやれて、いくつもの世界がのぞける、といえばいいことのように思えます。
両面あります。
 
 
まさに私は、
自分にとってのただ一つのものを選べていないというコンプレックスを抱えて苦しむ
いろいろやれるのが長所なのかもと思えるようになる
それにしても多すぎるので大事なものを選び取る
という流れに乗ってきたように思います。
 
 
今でも、鍼灸やスポーツ、教えることなどいくつも並行して走っていますが、大きく大事なことは何かということがやっと絞れてきました。
それは一言で表現するのは難しいですが、
鍼灸と、体を動かすことで生き方を変えるということをお手伝いする」
ということです。この話は今日の主題ではないし長いのでまた今度。
 
 

荷物をおろせば遠くへいける

今日まで東京にいたのですが(いま新幹線です)、大きな荷物を送り、コインロッカーに入れて動くと、出かけるおっくうさが減って遠くまでいけます。
この効果が予想以上に大きい。
 
まあ私が年をとってきたってことかもしれないけども、荷物がないってそれだけで行動力が増します。
 
いらないものは置いていく。
 
簡単なことだけど、それだけで遠くへ行けるし世界が広がる。
 
しかも、これまで重いものをずっと持ってきたから、そのことが「大リーガー養成ギプス」になっていて、実はすごく筋力が、これは比喩表現なのであらゆる意味の力が、ついている。
 
 
 
私のかばんはいま、さほど重くないです。
一度にあれもこれもとは思わなくなったから。
それに、本当にあった方がいいものってそんなにはないな、と思うようになったから。
ないならないでその時の私がなんとかするから。
 
そしたら、本当に身軽。やれることが増えた。
 
 
最近の自分の突き抜け方が面白いので、また思いついたら「なんでそうなかったか」を詰めて考えてみます。できたらシェアします。
 
 
なかなか散漫な文章になりましたが、いま「こだま」で京都に向かっています。
午後から通常営業です。
東京出張治療室、楽しかったです!
友達が作ってくれたポストカード大の看板。
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