ゆにさんの日記

京都・左京区の鍼灸院 鍼灸師ゆにさんの日記

黒歴史5 社会人生活スタート!無休社会人に転機が

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このエントリの続きです↓

黒歴史4 週休0日三都物語 限界にチャレンジ?! - ゆまにて日記

 

すっかり光が秋色になってきました。

哲学の道永観堂安楽寺…紅葉が楽しみです。

 

そんなわけで黒歴史もそろそろ、ちゃんとためになるパートを書かなくては!とおシリに火がついております。(遅い)

今日のはちょっと長いんですんけども、やっと、自分のからだを大事にしはじめる回になっております。

 

26歳フリーター→28歳正社員 相変わらずの週休0日

26歳の年に専門学校を卒業して、鍼灸師になりました。免許としては。

でも、自分の中には「競技スポーツの現場でトレーナーとして働きたい」という思いしかなかったので、それを再優先に働き方を決めました。

 

とはいえアスレティックトレーナーとして、それだけで身を立てる仕事というのはそうそうなく、少なくとも私はそういう職と出会うことができなかったので、

まずスポーツの現場を決める→それにフィットする仕事を決める

という順番で決めた結果、26歳からの2年間はフリーターでした。

 

とはいえ鍼灸接骨院のアルバイト、フィットネスクラブのインストラクター、高校体育の非常勤講師、スポーツ系専門学校と鍼灸専門学校の非常勤講師と、自分がやりたい「からだのこと」に関連する仕事ばかりだったので納得はしていました。

 

28歳のときに、鍼灸の専門学校に常勤講師で就職しました。人生初の定職。

理由は「スポーツの学科と系列校のスポーツが強くて、現場ができるから」。

ここで高校サッカーの仕事を始めました。

 

はっきりとした形は全然見えなかったけど、「スポーツの仕事、からだに関わる仕事をするんだ」ということだけには迷いはなかったので、労働時間とか移動時間とか賃金とかには全くこだわらなかったです。

 

それがよかったのか、悪かったのかは別の話ですが、この時の選択が「やりたいことをやって生きて(経済的なことも含めて)いく」というやり方を決定づけたように思います。

 

 

からだのことは見ないふり

しかし、学生の頃から続けてきた、自分のからだや気持ちをみないで、道すじや予定に自分を合わせるというやり方がこのあたりで限界にきていました。

 

もしかしたら中学校以来かも?という体重までやせてしまい、慢性的な疲労と睡眠不足で常に頭痛がしていました。

体温も35℃台でいつも冷えを感じていましたし、生理痛とPMS月経前症候群)がひどくて月の半分は気持ちもからだもだるくひどい状態でした。

 

何よりひどいのは、そのひどい状態をおかしいと思っていない、自分で気づけていなかったこと。

 

今では笑い話としてよくお話しするのですが、私のブラック体調名言(迷言!)、

「寝て朝起きても頭痛がとれへん、って、これ、もう寝んでもええんちゃうの」

と本気で思っていたのもこの頃です。

 

体調がおかしい状態がずっと続くと、体調がいい状態が思い出せない、そしてどうしたら体調をよくできるのかわからなくなる。

そして正常な判断ができなくなって、「休んでも無駄」「食べてもしんどい」という、どこからどうやっても体調が好転できない思考にはまってしまうのです。

生理痛がひどいのも、生活の改善ではなくピルの服用で解決した気になっていました。

(もちろんピルの服用は月経困難症などを好転させる、いい使い方が基本なのですが、私の場合は問題の先送りにしかなっていませんでした)

 

 

出会い 自分のからだを久しぶりにみた

休みなく働いている中で、しかもなんと鍼灸の教員免許を取るために学校にも行っていた2年間があります。

学校でのクラスメイトは全員はり師・きゅう師、あん摩マッサージ師の有資格者。

その中の一人が、私に声をかけてくれました。

「なんか大変そうやね〜。ちょっと、からだ診せてくれへん?」

 

その人は「練習のために」みたいな雰囲気を出してくれていましたが、本当はそんなことは必要ないしっかりした臨床家。

 

週に1度、あん摩の施術を受けているうちに、変化がありました。

ものすごくからだがしんどい。

そしてだんだん、施術が痛くなってくる。

 

そのことを不満気に告げると、その人は言いました。

「やっと、からだが正常に戻ってきましたね。

 あなたはこれまで、疲れや痛みを感じにくくなっていましたよ。

 その生活していて疲れないなんて、おかしいんですよ。

 いまが普通の感覚なんですよ。」

 

最初から「この人このままほっといたら近いうちに壊れるな」と思っていたのでしょうけど、ブレーキ機能がぶっこわれてメーターもおかしい私にそれを告げてもどうにもならない、と考えてくれたのでしょう。

私が自分のからだのようすに気がつくようになるまで待って、いろんなことを話してくれました。すごい臨床家です。(ちなみに交野で開業されてます)

 

食事のこと、睡眠のこと、からだの冷えのこと…鍼灸師のライセンスを取る過程で全部勉強したはずなのに、全く自分のからだにはあてはめないでいました。

東洋医学のことをやっと自分のこととして、「あ、そうか」と納得したんです。

 

この方との出会いがなかったら、自分のからだに目を向けることができていなかったし、臨床家の仕事を本当にはわからずに、「鍼灸師」にはなれなかったと思います。感謝です。

 

「全然おなか働いていないのに玄米なんか食べても、それ逆健康法ですよ」とかにこにこして言われたのも懐かしいです…ちぐはぐな健康法でしたね。

 

サラリーマン前期から学ぶ大事なこと

「やりたいことで食っていく」ためには、

  無理無茶・採算度外視なときもある、かも

自分のからだやこころの様子がおかしくなっているときには、

  自分で気がつくことができない状態になっている

からだの立て直しのはじめには、人の手を借りることも有効

 

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humanite.hatenablog.com