ゆにさんの日記

京都・左京区の鍼灸院 鍼灸師ゆにさんの日記

年のせい、とか言わない!

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反省して、感動しています。

 

「街なかで前かがみのおばあちゃんが歩いてるのを見た」

って簡単に言ってしまったとき、まあ、おばあちゃんやしなあ、ってなんとも思わないで終わっていた自分があったな、と思います。

この仕事をしているのに。

 

でも、そのおばあちゃんがいま、前かがみでゆっくりゆっくり歩いているのにはいろんな理由があって、これまでがあって、そのことを本人はどう思っているのか、どうしたいのか、そういうのって人それぞれに違います。

 

 

 

体についての知識もそう多くない、あちこち痛みやしびれもある、病院では「年のせい」と言われて、そうなのかなあ…と思っていたけど、ご近所の方の強い勧めで(ありがたい!)、うちに初めて来られた方。

 

でも、数回施術を受けられて症状が軽くなってくる部分もあり、例によって私がしゃべりまくって説明をたくさんしていたら、ご自分の症状や体の今の状態をしっかりと理解されて、

「もっと早くからトレーニングとかしておけばよかったんだけど、今からでもがんばります!」

とおっしゃいました。

そして、パーソナルヨガの予約を取って帰られました。

 

 

その時、私は「びっくりした」んです。

 

うちに来られる方で、

「病院で『年のせいです』って言われて…」

っておっしゃる方に、

「それで終わっちゃうのいやですよねえ、なんとかできることはしていきましょうよ!」

なんて言っていたけど、そんな自分も「前かがみでゆっくり歩くおばあちゃん」に、「そんなもんかな」って思っていたところがあったみたいです。

 

 

何歳になっていても、たとえもう固定されてしまって元には戻りようもない部分があったとしても、今より改善できることはある、これ以上悪くならないようにできるところもある。 

何歳の人にでも、それをわかって欲しいと思っているし、伝えているつもりで仕事をしてきて、こんなにはっきりとその通りに行動で見せていただいたことに自分がびっくりしてしまった。

 

まだまだ、私の中にも固定概念とか思い込みがあったんだな、とほんとに恥ずかしい気持ちです。

若いとか若くないとか、いま元気とか元気じゃないとか、なんかいろんなことで勝手に決めつけて、変わらないと思い込んでいる部分はないか?

私がそんなじゃ全然だめでしょう!

 

何歳からでもどこからでも、今よりも自分が望んでいるように、人は少しずつでも変わっていける。

それをもっと私が信じて、お手伝いしていきたい…っていうか、そうする!