ゆまにて日記

京都・左京区の鍼灸院 女性鍼灸師ゆにからの毎日のお知らせ

お医者さんってすごいなあ、と、鍼灸師の私のしごと

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合間にお相撲みてきました。

 

隔月の東京出張から戻りました。

 

出張中、NHKの「プロフェッショナル」に、小児救急医の先生が出ておられました。

植田育也(2017年5月15日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

 

50歳、ヒゲの手入れもきちんとした、かっこいいおじさんだったのでまずはそこに魅かれて見入ってしまったのですが。

 

全編で、全力で、ときに寝ずに子どもに寄り添い、亡くなった子のことをずっと心に留め、一刻を争う仕事をしするそのハードワークと、研鑽を続ける姿を、医療者として心から尊敬しました。

 

直接に命を預かる、という仕事の重み。

 

私は高校生の頃、スポーツドクターもいいなあ、とか思ったのだけど、化学で11点を取って早々に諦めたので、以前は「医師にはなれなかった、やはり医師という仕事は特別で、負けてる…」という妙な、そう妙なコンプレックスがありました。

 

でも、今はないです。

 

今回また東京出張で、2ヶ月に一度お会いする患者さんにお会いしました。

 

東京出張を始めて1年と少し。

だんだんに、私がいろいろとお伝えすることが減って、みなさんが自分で自分の生活の養生をできるようになっている!

というのを今回すごく感じました。

 

「いまこういう体調なんだけど、連休あれを食べ過ぎたのが原因だと思う」

「もうちょっとお酒をひかえるとおなかの様子がよくなると思う」

「あとは運動だから歩くのから始めてみようと思う」

 

そうやって自分でわかって組み立てて、私は「はい、そうですね〜」って言うだけ。

 

自分の生活習慣を変えるのはなかなか難しい。

けど、みなさんじっくりと、じわじわと、それをやれるようになっておられる。

 

中には「だから最初から私ずっと言ってますよね…?」みたいなこともありますが!

なんども伝え方を変えて、実感してもらって、変えることができた方がある。

私はずっと待ってただけで。

 

 

そういう仕事は、医師ではなくて、鍼灸師としての私の仕事の可能性だと思います。

鍼灸師にもいろんな仕事の仕方があるけど、「ゆに鍼灸院」である私の仕事は、そうやって長くしっかりお手伝いをして、自分で体をよくできるようになってもらうこと。

 

東京の患者さんはなかなかお会いできないだけにはっきりとそういう仕事ができていると思います。

 

京都でも、その時のつらさをぱっと取るだけでなく、じっくりと先を見た仕事をしよう、と考えました。

ま、しんどい!なんとかして!って使ってもらえるのもいいことなんですけど。

 

 

あの小児救急の先生とは、医療の中で全く違うフィールドだから、同じであることは必要ない。

けど、真摯な姿とかっこよさは見習っていきたい。

 

あと、あんなにハードワークなのに、週に一度は泳いでるとか、お休みの日は着物着て家族とお出かけとか…!

そこは負けてるし負けたくないので、私もちょっと頑張ろうと思いました。