とにかくとりかかるのが遅い性質で、これはもう中学生高校生くらいから直っていない悪癖なのですが、それでもまだ、オトナになってから矯正ができてきている気がします。
特に横浜にいた3年間はしなければならないことがあまりにも多くて、やらないと追いつかない、という感じだったのでだいぶ鍛えられたと思います。
(しかし京都に戻ってちょっとのんびりに戻りすぎている感が。)
その時に私にいちばん効果があったなあ、というのが、茂木健一郎さんがたぶんtwitterか何かで言っていた、
「とりあえず、やる。すぐやる」
というやつ。
脳科学的に、集中力ややる気というのは「やり始めないとスイッチが入らない」ということになっているので、やる気がするとかしないとか関係なく、とりあえず始めてしまう、ということが大事だよ、ということ。
と、言われてもなかなか動き出せないのが自分なもので、私はそこにさらに、
「いや、始めてみてほんとにやる気しなかったらやめてもいいから!
10分だけ!5分でもいいし!ね、とりあえずちょっとだけ!ね!」
という「自分だまし」テクニックを入れて、とにかく始める、ということにしています。
もう…どんだけ腰が重いんだ!
しかしこれはなかなか有効でして、「やめてもいい」という選択肢を自分に許すことでだいぶスタートの腰が軽くなるし、実際やめちゃう時もあって、その実績(?!)がまた次のとりかかりをよくしてくれます。
……っていうあいだにこのとりかかりの悪さが直らないところが性分ですね。
っていう話を、横浜時代に専門学校で教えていたときの教え子が先日SNSにアップしていて「由仁さんに習った方法で最近頑張ってる」と言っていて、なんだか昔の自分がぐるっと回って自分を励ましてくれたような気になりました。
教え子って、SNSって、ありがたい。