ゆにさんの日記

京都・左京区の鍼灸院 鍼灸師ゆにさんの日記

未来の私が

 

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twitterでやりとりしている方が言っていたこと。

 

 たまに、過去のしんどかった自分のことを思い出して、

 『がんばれー、いまつらいと思うけど、なんとかなるから。

 ずっと先の私は大丈夫だから』

 って応援する。

 そしたらつらい時に、

 『いまきっと、これを乗り越えた未来の自分が応援してくれてる』

 って思えるから。 

 

なんかちょっといいなあ、と思いました。

ずっと先の自分は、今の自分のことどんなふうに思い出しているかなあ、と。

 

私の場合はそれは、

「自分バージョンで『プロフェッショナル』(NHKの)作るとしたら、今が逆境部分やな…きっとうまくいってこの後ラストはどんなええシーンなんやろな」

と考える、というやつです。

 

相変わらず調子がいいですね。

 

 

それから、この本。

左岸

左岸

 

 

2段組の大ボリュームのこの本、主人公が「女の子」だった時から、50代を越えるまでの一代記。江國香織さん独特の、ちょっと現実味の薄いような、でも憧れるような、そんな長いお話。

 

これを読んだ時、私はとてもしんどい期間で、適当に食べて、寝込むように眠って、仕事しまくって、間は泣くみたいな生活をしていました。

でも読み終わった時、

「そうか、わかりやすい言い方やけど、『いろいろある』ってことなんやな」

と、妙に納得したのを覚えています。

 

ストーリーがどうこう、ということではなくて、「人生のうちにはいろいろあって、でも長いから最後は全部『昔のこと』になるんやな」ということに納得したのです。

 

もちろんそれだけのことで元気になれたわけではないですが、今でも本棚にこの本を見るたびに、そんな気になります。

 

明日をも知れない毎日だけど、ずっと先の自分が振り返るのを楽しみに進んで行こうかな、と思っています。