↓こちらの記事の続きです。
「明後日書く」と言っておいて忘れてました…
養生手帳に何を書いておくか。店主の場合編。
大きくは「体調」と、「天気」です。
私の場合は、いろんな出来事やニュースが体調に影響を及ぼすこともあるのと、アルバム的に使いたい気持ちもあるので、大きいニュースやできごとを書いたり、写真のシールを貼ったりもしています。
私が使っているのは「エーワン」の手帳用写真シール。
私も友だちに教えてもらったのですが、スマートフォンで編集してプリントできるので手軽で便利です。
私はいま、大きく見て体調としては安定しているので、毎日はつけません。
何か変わったことがあったときだけ書いています。
その時には「体調」と「天気」をどっちもつける。
基本的にはそれだけです。
書きながら気づきましたけど、結局、
「調子のいい時はどんな様子か」
ということをまず以下の視点で観察して、「それとどう違うか」を感じ取れる、ということができるようになっていく、ということですね。
体調をはかるものさしをいくつも持つ、ということ。
「体調」は何に気をつけて見るか
体の痛み
こりなどの筋肉の痛みや関節の痛みなど、いわゆる「運動器」の痛みについては、「じっとしていても痛い」「動かすと痛い」を分けられるとよりいいです。
頭痛、おなかや胸の痛みなどは、「どんな時に」「何をした時に」などを観察。
原因が推測できなければ「時間」「食事との関連」など、わからないなりにとりあえず何か観察。
食欲・食事
食欲はあるか、実際に食べられるか。
食べる場合は、健康状態がいい時と比べて「多すぎる」「少なすぎる」ことはないか。
またどんなものをより食べたいと思うか。のどのかわき具合も。
長い期間で体調がすぐれないなどの場合は、しばらく続けて記録してみると案外見えてくるものもあります。
便通
大便、小便ともに観察。
大便については硬さ・ゆるさ、色、タイミング。
小便についても色、タイミングを見ます。
汗のかき具合・むくみ
汗のかきかたが普段と違うことはないか。
汗はかきすぎても、出なさすぎてもよくないのです。また寝汗をかくかどうか。
むくみを確認するのは顔、手足、おなかなど。むくみが出る場合は時間帯も観察します。
呼吸器のようす
鼻づまり、鼻水、咳など。
冷え・熱
冷え、熱感を感じるところについて、「冷えている/熱く感じる」ところ、「実際に冷たい/熱い」ところと分けて考えます。
手足の他、おなかや背中などもさわって確認。
女性の場合は基礎体温をつけるのがおすすめです。
睡眠
合計時間、就寝・起床時間。
質については寝付き、目が覚めることがないか、目覚めの様子など。
感覚
目の見え方、耳の聞こえ方に変化はないか。
目については見えづらさ、かすみ、視野の変化、充血や痛みなど。
耳については聞こえづらさ、音の変化など。
それぞれについて、時間帯などでの変化の様子を記録。
気持ち
イライラする、そわそわする、テンションが高い、ぼーっとする、考えがまとまらない、悲しい、不安になる…
などなど、気持ちの変化を時間の経過や生活活動との関連で記録しておきます。
対処
薬を飲んだ、寝た、など何か手当てをした場合それを記録しておく。
記録しておくことで、自分には何が有効かを探っていけます。
「天気」は何に気をつけて見るか
「お天気」というと晴れなのか、雨なのか、などが基本的なところですが、以下のようなところに注目するとさらにいいです。
温度
急激な変化が日単位・時間単位であるかないか。
例えば朝夕の寒暖差や、短い期間での気温の乱高下。
湿度
「湿」は脾胃に影響すると考えるので、湿度の高さがさまざまな体調不良を引き起こす人があります。また反対に乾燥するときにも呼吸器などに影響が出る人があります。
気圧
気圧が「高い」「低い」の他、「上がっている途中/下がっている途中」という「変化」で影響が出ることがあります。
まずは、自分を観察することをはじめてみましょう
施術のとき、はじめに問診をさせてもらうと、ご自分の体調の変化について、観察が苦手な方が多いようにも思います。
ここまでたくさん書いてきましたが、実はさほど難しいことではありません。
「変化があるかないか」
「その変化に関係する要素は何か」
を見るということをやってみてください。
「なんかおかしい」をキャッチして記録し続けることで、自分の乗りこなし方のヒントはつかめます。
どうやって解決するかはご相談にのれますが、まず「見つける」ということは自分の観察から。
案外楽しくなってくるので、ちょっとはじめてみませんか?