体調を崩して京都に帰省。
今年のはじめから、いまの仕事を今年で辞めて、次に進もう、と考えてはいたけれど、じゃあ「次」はなんなのといえば具体的にはアイデアはなし。
ぼんやりと、こんなことがやれたらいいなという程度にしか持っていなかった。
それでも「やっぱり京都に住むのがいいかな。いくらぐらいかかるんやろ」と思って、ふらっと、近所の不動産屋さん、Contemporary cocoon room 702 http://www.ccr702.com/index.html へ。
ちょっと変わった不動産屋さんで、私の好きな、「古くてええ感じ」の物件を扱っているところ。
前にも行って、「いつか鍼灸院やりたいんですよね〜」とか言っていろいろ見せてもらっていたのを、ほんとにやろうと思うんですけど、と尋ねてみたところ。
「一昨日出たばっかりで、まだ間取り図も手書きなんですけど…」
と、法然院にある町家を紹介してくれた。いまは糸と布を売る素敵なお店が入っていて、年内で出られるとのこと。
予算はどれくらい考えてはります?とかS田さんに尋ねられるも、
「いや、全くなんも考えてないです」
としか言えないほどノープラン。
それでも、
「明日横浜に帰らはるんやったら、とりあえず見に行きましょ」
と、水色のFIAT500(いつか乗りたい)に乗せて連れて行ってくれたS田さんに本当に感謝している。
あのアクションがなかったらきっと何も起こってなかった。
「大家さんが、誰でもええというわけでもないということで…」ということで非公開物件だったのを、出して下さったことにも感謝。
家についたら、大家さんも電動自転車でかけつけてらして、上記の話を聞いてただけに
「これは一種の面接やないかい…!!」
と、つとめて感じ良く(姑息)、いま自分がここでやりたいこと、をお話しする。
なんや、こんなことやりたいんや、って、もやっとしてたことが、あの家にいたらすらすらと出てきてテンションが上がって、びっくり。
とにかく、何を見ても「わあ、素敵!」「住みたい!」ばっかり言ってた。
家に帰っておかんにそのことを話したら、
「そのお店、お母さんしょっちゅう行って布買ってたわ〜。あそこはええよ、ええわあ」。
そんな偶然まであるの!とますますテンションが上がる。
が、お家賃のことを考えるとまだまだ調子には乗れないのであった…。
翌日、おかんと一緒に店の前わざわざ通ってもう一度見て、そしたらお店の人が出てきてくださって中も見せてもらって(開店前なのに)、いいなあ、いいなあとまた言って横浜に戻った。