ゆにさんの日記

京都・左京区の鍼灸院 鍼灸師ゆにさんの日記

体にかける手間と時間

お友達の家に行って一緒に羊毛フェルト手芸をする約束だったのだけど、お友達のとこのちびちゃんがインフルエンザにかかって中止。

 

じゃあお買い物でも、とも思ったけど、それだけインフルエンザとかいろいろ流行ってるときにわざわざ人の多いところに出かけることもないなと思って家にいることにしました。

 

 

さて何をしようかな、と、まずお茶をいれて、買ってきてあった雑誌を開いて読み始めました。

テーマは「住まいを、整える」。

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こないだも書いたけど片付けの波が来ています。

 

それと今年は、先輩主婦のアドバイスを受けながら家計簿をやってみています。

 

結局、元気でいるためには生活が整っていることが必要で、そのためには家事がうまく回っていることが不可欠なんだなというシンプルなところにいきついたので、今年は家事をしっかり考えてやってみようと思っています。

 

 

今は子が少し夜泣きをするお年頃で、なおかつ保育園で流行っているあれやこれやで微妙に体調も良くないらしく、夜中何度も目を覚まします。

 

もちろんそのたびに私も目を覚ますので、年明けから数日うっすらと寝不足が続き、観念してもう「やるべき・やらないとならないこと」だけやって、「やりたいこと」はあきらめて一緒に早寝してどうにか仕事しっかりやれる体調を保っています。

 

そうすると、たまに子が割としっかり寝てくれるとかえって私は体調に余力ができたりして、やっぱり寝不足はほんとに生活のクオリティが下がるなと実感。

 

寝る質・量が足りていたら、頭もよく回るし体もさっと動くのでかえって家事もはかどるし、より、余分な時間ができます。

 

 

さて、そのできた時間で私は何を「やりたい」か?

 

「家事をちゃんと回す方法、手順を考える」「家計簿の予算づくり」「ヨガ」「ごはん作りの実験」「仕事の調べ物」…

結局、生活と仕事のことが好きなんですよね。

あと、もう少し時間があったら手芸系、そして読書かな。

 

 

元気になる方法を伝えて、私が手伝える部分はお手伝いする(鍼灸施術)という仕事をしていますが、みなさんなかなか忙しくて、元気になるための手間、体にかける時間というのが取れない、というのはよく聞くことです。「わかってるんですけどね〜」って。

 

そうか、私は生活と、この「元気になる」が好きだからやってるけど、多くの(というかほとんどの)人には、寝る時間をとったり、ごはんのための手間や時間を取ることは、

「ほかのやりたいことの時間や手間を削ぐこと」

なのかもしれないな、と思いました。

 

体を大事にすること、が、義務感や重さ、めんどくささを持った「好きじゃないけどやらないとならないこと」に分類されてるんやろな、と。

 

そこからスタートして一緒に考えないと、

「そら、ゆにさんは健康好きやしできるやろけど」

ってなるんやろな結局。

 

 

しかしそれでも、やっぱり私は寝る時間を長くとって、少し手間と考える時間をかけることはすごくいいぞ!ということを推してお伝えしていきたいと思いました、改めて。

 

だって結局、やりたいことが何であれ、それをやるには絶対「体」を使いますから。

 

 

やりたいこと、大事にしたいことは何だろう?

って考えると、誰がいつどこで考えて何を言っても、

「うん、それ体使いますよね!だから体大事にケアしましょう」

ってなるわけですが、今それをしない、できてないのはなんでなんやろ?ということを、私が関わる人とは一緒に考えてみたいと思います。

 

そこのところを深ーく掘ってみる、でもできるだけシンプルにまとめる、というところから養生は始まるんでしょう、結局。

 

いだてんと体育とスポーツと

いだてん、ハマってます

大河ドラマ「いだてん」、3回目まで終わりましたが、ハマってます。

 

実はまだ初回も2回めも録画が残してあって、繰り返し見たりしています。時系列がいったりきたりしてるので、3回目が終わって、また初回見たいな…と思うとこれ下手すると1年分取っておいてしまいそうです…

 

来年が東京オリンピック、というタイミングで公共放送NHK大河ドラマでオリンピックを取り上げる、ということが発表された段階で、

スポーツ最高!

オリンピック素晴らしい!

異論は認めません!

みたいなドラマになるんじゃないかな…それだと反発も強そうだな…と心配してました。私自身がスポーツもオリンピックも、体育も好きだから。

 

でも初回でその心配はとりあえずは大丈夫そう、と思えました。保留。

 

体育とスポーツ、仲良くできるのかな

ドラマの中で、「体育」は富国強兵政策とつながる、国を強くするための厳しくつらいものとして、「スポーツ」はただただ楽しく、ちょっと人にうっとうしく思われるほどのハイテンションな人たちがやるものとして描かれて、敵対していました。

オリンピックは若い競技者に国を背負わせて強いプレッシャーをかけるものである、という面も描かれています。

 

オリンピックと日本をつなげた嘉納治五郎先生は、体育には「それ楽しいの?」と厳しさに眉をひそめ、スポーツには「楽しさを履き違えてる!」と嘆きます。

 

体育・スポーツを好きでない人たちが感じているその、好きになれない面、というのを初回でまず出してきたわけです。

 

それがこれからどんなふうに描かれてどんなふうに答えとなって出てくるのか、楽しみになります。

 

 

体育会系、ウザくてチャラい?

それからもうひとつ、体育・スポーツが嫌われる要素「体育会系のノリ」がめっちゃおもしろい形で出てきました。

天狗倶楽部!です。

ざっくり言うと当時の高学歴エリートが集まってスポーツを楽しんでいた会なんですけど、まあ、とにかく騒がしいしテンション高いし飲むし脱ぐしで本編でも「ウザくてチャラい」と描写されています。

 

飲んで脱いで声が大きくて暴れてうっとうしい、という典型的な「体育会系」のイメージを、このドラマでどんなふうに消化してくれるのかも楽しみです。

 

 

人生は、生活はスポーツだ

オープニングの画像も、この3回(と録画見る時も)、じっと見入ってしまいます。

ウエイトリフティングと子どもを抱っこするところ、聖火を運ぶところとお誕生日ケーキ、というふうに、スポーツの映像と日常の風景が並べられて流れます。

 

昔、ファイテンのコマーシャルでも、洗濯物が満タンにかかった物干し竿をウエイトリフティングの動きで持ち上げる「人生は、スポーツだ」っていうのがありました。

 

そうなんですよね、結局、競技でなくても、体育でなくても、何してても体を使うんですよね。

頭使って、考えて、考え込んでも、結局それを表現するのは体っていう実態、立体とその動きなんですよね。3次元。

 

だからどんな人にも、厳しすぎず、ハイテンションすぎず、もっと安心で穏やかに楽しい形で「体を動かす、感じる」ということが日常にあればいいなと思います。

そういうことを肯定的に感じられて、オリンピックに出ているアスリート、オリンピアンはその延長上でハイレベルにそれをやってる人たちなんだな、と思えるようなストーリーになるといいな。

 

 

…好きすぎてずいぶん長くなってしまいました。

今回は天狗倶楽部が濃いめに出てきて天狗欲が満たされました。

 

KonMariちゃん再び!

 今日は片付けの話。

本日の前置きこちら。

humanite.hatenablog.com

 

前置きが長くなったのだけど、今日は片付けの話をしようと思ったのでした。

 

Netflixで「KonMari」っていう番組が配信するようになって見てます。

こんまりちゃん、は近藤麻理恵さん、「片付けの魔法」が日本で売れたあと、知らんうちにアメリカに移住して世界中で大ブレイク。

 

久しぶりに少し、家をまた片付けました。

 

夜中にまだ起きるし毎日がレスリングな子がいて、仕事も再開していて、そして今年の冬は天気が難しいので体力を保つためにしっかり寝るようにすると、ほんとに時間がたりない!

やりたいことをやるための時間を作るには、主に家事など「やらないとならないこと」の時間をコンパクトにしないとならない、ということがようやく腹に落ちて、いろいろ考えてくふうしてみているのですが、結局そのいちばん基本、基盤というか前提になっているのは、「片付いていること」なんだなというのが私の実感です。

 

何かをやろうとするとき、片付いていないと、

・使うものを取り出すのに時間がかかる

・「片付けてない自分」に向き合うことになってテンションが下がる

・↑それがわかるので気分的におっくうになってそもそも動き出しが遅れる

ということになって、結局取り掛かるのも実際にするのも時間が余分にかかる。

 

そう、私はこの「テンション下がる」とかそういう、「気分」の問題にすごく弱い。

やる前から気持ちでめんどうがってしまう。

これは今産後で、しかもいつもうっすら寝不足だからかもしれないけれど。

 

とにかく、片付けをやっておくことが家事のスピードを上げる!という実感があるので、こつこつ片付け、またやってます。

 

こんまりちゃんの番組で今回ぐっときたのは、

「家が散らかっている=生活が混乱している」

 「片付けは判断を繰り返すことでの自分の価値観の見直しと、そのトレーニングによる成功経験の積み上げ」

ということ。

 

私は手芸も好きだし本も好きだし、単に「捨てる」のはしません。

全部使ってるなら全部あっていいと思ってます。いま使ってなくても、将来の希望の中に使うという確信、希望があったら残しておきます。

触ってないもの、これからも触らなさそうなものをなくしていくという作業です。

 

産休、育休空けの冬ということで残念ながら仕事もまだまだ余裕がありますし、緊縮財政なのですが、今あるものを見直すこともできて、なかなかいい冬になっています。

 

ともだちが言っていた、「片付けて掃除をすると、いきなりそこが聖域化する」というのも名言。

逆に、「手を触れずにほったらかしになっているところは家の中で魔窟化する」というのは私の実感です。なんか邪悪な気を発してきますよね〜。

 

片付け、したいけどなあ…ともし思ってる人があったら、おすすめはボールペンなど筆記用具。

書けないもの、何本も持ってるものなどを処分する。

そこから始めるだけでも、なんか空気が変わって勢いつきますよ〜。

 

 

 片付けの波は定期的に来るみたいで、過去にも何回か書いてますね。

似たようなこと言ってますけど、おすすめの本とともに過去記事どうぞ!

 

humanite.hatenablog.com

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ブログの考え方を変えてみる

 ブログについての考え方を変えてみることにしました。

 

なにか書きたい、という気持ちはいつもあるのだけど、「鍼灸院のブログ」というので、「何か役に立つことを書かなければ」という縛りが自分の中にありました。

 

そうなってくると、例えば医学的にとか、東洋医学的にとか、トレーニングの理論的にとか、「間違ったことを書いてはいけない」「誤解を生むことを書いてはいけない」というのが大前提になってくるので、ふわ~っとしたことを書いているようでも実は(そう、実は!)、細かい言い回しに気をつけたり、これほんとに大丈夫?と調べたりします。

 

そうすると、ふと思ったことを書きたい、と思っても、ふと書いて、推敲して、精査して調べて…にかかる時間を考えて、構えてしまって書き出せない。

がんばって書いたとしても、これ公開していいのか?で煮詰めているうちに腐ったようになってきてお蔵入り。

 

さほど高尚な、学術的な意味があること書くわけでもないのに!

なんも言えない!

ってなっていました。

 

そういうブログやりたいわけじゃなかった、ということに気づいたし、もっと聞いてほしいことがあるので、気軽に話すように書くことにします。

Facebookにはけっこうダラダラと長い文章書いたりしているし。

 

季節の養生とか、元気を作る方法とか、やや専門的だったり、医療者として責任持てるよ!っていう内容はそれはそれで書いていきますが、そればかりでもなくなるよ、ってことです。

場所を変えるとか(noteとか、wordpressの中とか)、カテゴリ分けをしっかりするとか、そういう方法も考えています。

出産、産後、育児などについては別ブログ「ゆにっき」に続けていきます(これもメモだけしてほったらかし)。

 

こんまりちゃんの片付け番組と「いだてん」の話を書こうと思ってパソコン開いたのに、長くなったので別エントリにしますね。

まず片付けについてはこちら。

 

humanite.hatenablog.com

 

 

生活力、家庭科力

今年がはじまって4日目。

年末からすぐ近くの実家に帰省(寄生…?)して、はい回る子を放牧してのんびり。

 

ちょっと一息つきながら、これから何をどうやっていこうかな?ということを考えました。

 

出た答は、

「生活力、家事力をつける!

 所帯じみる!」

 

 

ほんとは時折、こうして「さあどうしようか」を考えるタイミングを持つのがいいのだけども、たった今こうしている間にも子がティッシュを引き出して食べようとしたりして、とにかくそういう落ち着いた時間が持てないこの8ヶ月でした。

 

40歳、3度めの妊娠で出産をして、いわゆるワンオペで育児をしながら働く体力を保つには、睡眠の確保は絶対です。

子も寝てる時間があるし、保育園に行っている時間もありますが、鍼灸院の仕事をし、家事をしたら、優先順位としたらまずやることは「寝る」でした。

その次は「ごはん作って食べる」。家事の中でも、まともなものを食べるために手間と時間をしっかり使う。

 

ひっくり返せば、できるだけ寝て、ちゃんと食べてたからここまではやれたかな、というところ。

 

でもなー。

 

欲張りなのはわかるけど、やっぱり、もっとやりたいんだよな〜。

 

仕事も、遊びも。

 

妊娠する前は時間もあったし体力もあったけど、今は使える時間は子育てに取られる分減っているし、体力も削られた分が戻りきらない。

 

体力を戻すには「寝る」「食べる」。

寝るには他の用事をさっさと終わらせる必要があるけど、子がいて家が古いと「さっさと」いかない。

そもそも体力があまりないとさっさと動けない。寝たい。

でも寝てるとごはん作れない。ごはん作れないと食べられない。

ゆっくり動いてちょっと寝たりしてごはん作って食べるには時間がいる。

しかし使える時間は子育てに取られる分減っている…

 

…ってこれループしとるやないかーい。

 

 

悪循環、と思えばそれで終わってしまうわけなんだけども、終わるわけにはいかないlife goes on。

 

それに、ループしてるんならどこから手を入れて改善しても良くなるはず。とっかかりが見つけやすい。ポジティブすぎるけど真実。

 

そうやって考えていくと、時間は増やせない、体力も今すぐにはつかない(体力がつくとてきぱき動けて時間が増えることはあるだろうな)。

となると、家事、中でもごはんを時短でしっかり作る力、しっかりごはん作るための時間と空間を作る力が必要で、結局は家庭科力、めっちゃ重要やなというところにいきつきました。

 

なので今年はもっと家事力をつける!のをひとつのテーマにしていこうと思います。

編み物をする時間を作れるかな〜。それより前にやりたい仕事も勉強もあるしな!

 

 

これ、「子育て」の人じゃなくても、仕事忙しいとか、そもそもあんまり体力がないとかそういう人も結局同じことなんよね。

私が自分を更新していくことで、人にシェアできることも増えそう。

 

 

私は健康が仕事だし、好きで健康やってるところがあるし、これだけ子に手間がかかって夜寝られないのも少しの間だと思ってるから、すべてに優先して寝ると食べるをやっていてなんとかなっているけど、それをやれない人も多いんでしょう。

 

「やれない」について、それはなんで?って考えると、いろんな状況がそうさせている人もいるけど、私が時間も体力もあるのにできてなかった時は、やっぱりメンタル面の問題が大きくて、なんか、何もしないで動けないことがありました。それはまた別の問題だと思うので、そんなあたりの振り返りは次の機会に。

(そう、その「次の機会」をいつ作れるのかがチャレンジだ)

 

 

とか言いつつ今日はさっそくお昼にセブンイレブンのお惣菜…塩分が多い。

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「ほどほど快適生活百科」群 ようこ著 をおすすめ!

やっと読了、群ようこさんの本をおすすめ。

 

ほどほど快適生活百科

ほどほど快適生活百科

 

 

群ようこさんのエッセイは以前から好きでちょこちょこ読んでいました。

この本は見開きワンテーマで100テーマ、群さんの現在の生活についてかなり具体的に書かれています。

 

衣食住、健康美容、お金仕事、趣味、人間関係、エイジングとそれぞれのテーマにそって項目が分けられています。

 

群さんは週に1度漢方薬局に通って健康維持をされていて、そこで漢方・東洋医学の考え方を取り入れた生活をされているので、特に衣食住の考え方はわりと私にはしっくりくるし、参考にもなります。

ちなみにそのことがテーマの本も出されています。こちら。

ゆるい生活 (朝日文庫)

ゆるい生活 (朝日文庫)

 

 

 

さて「ほどほど快適生活百科」に戻りますと、この本をおすすめしたいのは、そこに書かれている内容が自分の生活に活かせる、という面がまずひとつ。

(保存食は作らないとか、洋服についてとか)

 

 

そして内容以前に、「決めてしまう」という姿勢自体がいいなと思うからです。

群さんのエッセイは文体は「だ・である調」でさっぱりと言い切ってある、ということもあって、こうして「決めてしまう」というのはわかりやすくて楽だな、という印象を持ちました。

 

群さんは年齢的にもこれまでいろいろ試行錯誤がおありで、その中で決めてしまった、ということなんでしょうけれど、こうしていろんなことについて「私はこうする」と決めてしまっていると、毎日が軽やかに過ごせるだろうなと思います。

 

私はまだ40代だし子もできたところで、生活も変わっていくでしょうから、決め込んでしまう、ということはしないまでも、

「現段階では、こう」

というのを、いろんな場面、いろんなことに対して決めてしまうと、いちいち判断するという労力が減りそうで、そうするのにこの本の群さんの様子がとても参考になります。

 

 

生活のしかた、くふうについては本や雑誌にたくさん、たくさん出てきますが、それをそのままそっくりやる必要はありません。

見たり聞いたりする中で、「今の自分」に合うものを「選んで」「決めてしまう」というのは、考えるエネルギーの無駄遣いを防げる。

そういう暮らし方の姿勢が参考になる本です。

 

それぞれが、群さんみたいなさっぱりした姿勢で、でも柔軟に(これは群さんにはちょっと少ないかな)、自分の「生活百科」が作れたらいいんじゃないかなと思います。

「自炊力」白央篤司 著 をおすすめ!

白央篤司さん(←Twitterアカウントにリンクしています)の新刊、「自炊力」を読みました。

自炊力 料理以前の食生活改善スキル (光文社新書)

自炊力 料理以前の食生活改善スキル (光文社新書)

 

 

料理の本って、その人のスキルによって合う本が違うので勧めるのが難しいな、とも思うのですけれど、この本は、

「自炊して、栄養のことを考えた方がいいとは思っている、けど実際問題できていない…っていうことが気にかかっている、んだけどどこから手を付けていいかわからないまま過ごしている」

という、忙しかったり料理に苦手意識があったりする人に勧められる本です。

 

けっこういると思う、私のまわり。うちに来てくださる人の中に。

 

そして、この本には、ごはんまわりのことを整えて元気な毎日を作るには必要充分なことが書かれていました。

なのでおすすめ。

 

構成がいいです

まず第1章が「作らずに『買う』ことだって自炊です」っていうところで、料理できない!という人でも入りやすい。

 

その後、実際の方法が書かれていますが、

まず楽しく始めて、

テレビの料理番組見たりして、

ちょっと進んだら「使い切る」ことを考えて、

そこまできてやっと「栄養バランス」のこと考えて、

最後に白央さんの自炊日記という具体例。

 

 

やさしいです

白央さんが「自炊ができないことは決して悪いことではない」という姿勢で全編書かれていることがまず、やさしい。

 

料理まわりってどうしてか、できないと「いけない」みたいな、自分を責めたりコンプレックスに思ったりする場合があります。

特に、まだ女性にその役割が求められたり紐付けられたりしていることが多いので、「女なのに料理できない…」っていうのがしんどくなりがち。

 

そういうところが全然なく、また白央さんがTwitterで多くの人とやりとりした内容を取り入れているので、料理しんどい族の気持ちが汲まれていると思います。

 

あと、光文社新書から出ていて、お値段もやさしい。

 

 

具体的なのがいいです

なんでもそうだけど、「具体的であること」ってすごく大切なことです。

わかる、ってだけでは結局何も変わらないな、というのは私がここ最近よりはっきりと思うようになっていることです。

行動しないと、何も変わらない。

っていうこの言葉も、「うん、知ってる」って思う人が多いでしょうけど、思った以上に「動かないと意味がない」。

 

そういう意味で、この本には「今すぐやれる」具体的なことがたくさん書かれているんです。

固有名詞、とまではいかないけれど、はっきりイメージできる品名が出てくるとか。

テレビ番組についてはばっちり番組名も出ているのでそれもよし。(私のおすすめはいつもかわらず土井善晴先生の『おかずのクッキング』です)

 

humanite.hatenablog.com

 

そんなわけで、自炊できるようになりたいなーと思っている人にはとってもおすすめです。うちの本棚にはあるので貸し出しもできますよ〜。